10/3の日記          文は田島薫

ねこと、とりと、ひと


わが家のまわりにも急にねこさんたちが多く出没するようになり、先週もけっこうな数が

わが家の雑草園を横断してった。それでも、私や家人と合うとたいていはすぐに逃げてっ

てしまうんだけど、茶とらと、以前稲荷神社にいたのと似てるねこさんは毎日のように顔

出して、そばへは寄っては来ないんだけど、ミルク出すとわれわれが引っ込んでから飲ん

でて、すでにあてにされてしまった模様。

場合によっちゃ、腹を決めてエサをやって、避妊手術をさせたりの管理もすっか、ってつ

もりでキャットフードも買ってあるんだけど、とりあえず、少量ミルクで様子見。

入院中のユーシロセンセーのとこに北海道から来てた兄貴は先週月曜に帰り、また2日後

ぐらいに戻って来てることもあり、私もここんとこ1日おきぐらいに野菜ジュースや納豆

持って見舞いに行ってるんだけど、ちょうど免許の書き替えや、しなけりゃならない枝下

ろし作業などあった金曜は行かず、土曜も勝った浦和レッズ戦の中継があったんで休み。

その間の木曜の昼過ぎはメイが泊りがけで遊びに来たんだけど、きょうもまだいて、後2

〜3日の仕事休みを仕事場の責任者が許可した模様。

金曜の枝下ろしは、わが家の裏のアパートとの境界のわが家の敷地に自然に生えてたケヤ

キの枝が伸び過ぎてたのを、そこの大家に指摘され、ごめんね作業。

ところがてっぺんを刈ったところで2階の裏まどから顔出した家人が巣に鳥がいる、って

言う。私もそこから見てみると丸出しになった小さい巣いっぱいに10センチぐらいのヒナ

らしいのがいた。こりゃいかん、って、梯子かけて、切ったばかりの枝の何本かを、荷作

りひもでけっこう苦労しながらヒナと巣のまわりを囲って縛りつけた。

なんだかいかにも怪しい見かけになったんで、これだと親鳥が警戒して近づかなくなっち

ゃうかも、って心配しながら一晩過ごし、朝んなって、きのう巣囲い作業中、全然騒がず

にじっと私の顔を正面から見てたヒナの顔やくちばしの形状を思い浮かべた時、ふくろう

かもしれない、って思い込み、念のため午前中また梯子をかけ、細い棒の先にガーゼのま

るめたのをくくりつけ、家人に手伝ってもらって、水を含ませてはヒナの口元へくっつけ

たら、さほど飲む気はなさそうにおつきあいしてくれてる風情。

その晩は親鳥のふくろうが来るかどうか夜中の2〜3時間裏まどのあたりで歯みがいたり

座禅くんだりしながら見張ったんだけど来た気配はなかった。

翌日曜、ネットでヒナの画像を調べてみたりしてよく考えたら、ふくろうじゃなくてただ

のむくどりかなんかだ、ってわかりその後親鳥らしき羽音も確認し、一件落着。


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