10/24のしゅちょう
            文は田島薫

自己中人間の非寛容、について


元自衛官の60男が自分の家に火をつけ、駐車場では他人の車もろとも自分の車を全焼させ、

公園では釘入り爆弾で他人にも大怪我負わせて自爆死した。遺体からは遺書が出てきて、

別れた女房などへの恨みとともに、死を持って罪を償います、って言葉が。

自分が死ぬことを過大自己評価して、他人への加害の意識があるのかどうか、謝る気持が

あるなら最初から自分だけでひっそりと死ねばよかったのだ。

死んだ人間を外から勝手に推測してムチ打つようなことをするのはあまりフェアではない

かもしれないんだけど、巻き添えを食った無関係な人の気持も考えたい。

こういった自己中的犯罪が多いのは、社会的に辛い立場の人間がふえてるせいもあるんだ

ろうけど、バブルなどの好景気に乗って一時豊かな生活を送っていたのが、挫折した、っ

てパターンも多くありそうで、その際でもどん底から必死の努力して何度もチャレンジし

続ける人もいるかと思えば、彼のように、自分の家を競売にかけなければならないかもし

れないにしても、公務員だった年金もあって経済的にきつくて生活ができない、ってこと

はないはずなのに、自分の不遇を女房などせいにして絶望する人もいるようだ。

世界には、困窮のためきょう食べる食事も不足したり、病気でも治療も受けられず死んで

しまう人々だって大勢いるのにくらべ、なんて乱暴な思い込みなんだろう。

こう言っても、実はこうした思考を普通にしてる人々があらゆる階層にけっこう大勢いる

ようで、常に自分の立場の正義や正当性を主張して相手の非ばかりを指摘して命にかかわ

る迷惑を被る人たちのことはとんと考えないタイプ。例えば、安倍首相のブレ−ン団体ら

しい、日本会議などは、他国並みになりたいだけかもしれないにしてもせっかくの戦争放

棄の理想的日本憲法を作りなおして軍備を整え、日本に不当に脅威を与えている北朝鮮や

中国にしっかり脅しを示したい、って立場でそういった他国に対して常に自国の誇りのよ

うなものをちらつかせては非難やら敵視的表現ばっかりをくりかえしている。

こういった敵視政策ばっかりを支持してる安倍政権は今後平和な世界作りに成功できるど

ころか危険性の方が大きいだろう。もっとも、本当に世界平和を望んでるかどうかの前に

軍事産業の隆盛を一番に望んでるようにしか見ることできないんだけど。




戻る