10/11の日記          文は田島薫

ねこと、とりと、ひと 2


先週は先々週から遊びに来てたメイが木曜の昼過ぎまでいたもんで、ランチと晩はなんと

なくそれの相手のようなかたちになった。とは言っても、いっしょにテレビ見てその感想

や冗談を言ったりしながらビール飲む程度なんだけど。人がいるときは、居心地のわるい

気分にさせないように私はギターを小さく弾いて練習したりしてたんだけど、メイはたい

ていずっと食卓テーブルで刺繍したりインターネットしたりしてて私のギターにほとんど

関心をよせないようなんで、居間にいる時いつもそうするように、だんだん普通の音量で

弾きたいだけ弾くようになった。

火曜の夕方ユーシロセンセーの病院見舞いに行って帰って来ると、ちょうど大家がいたん

であいさつしたら、枝下ろししてくれてありがとう、って言われたんで、こちらこそすい

ませんでした、って言うと、まだ切り足りないんでもうちょっと切って欲しい、って言わ

れたもんで、翌日の午後、たしかにまだ伸びすぎてるケヤキを2階窓の高さぐらいまでん

とこで切ったら、庭は枝の山ができた。

金曜は茨城に何度も車で送り迎えしてくれてるいとこが市内の実家を2世帯住宅に建て替え

て引越ししたんで、私と家人が転居祝いに遊びに行く、ってずっと前から約束をしてて、

やっと日時が決定したんで行き、いとこ夫妻といとこの姉といっしょにとんかつ弁当とビ

ールやサワーなどでランチしながら談笑した。

土曜の午後、家人とユーシロセンセーんとこへ行くと、兄貴が病院の入口から出て来ると

こで、近所のスーパーへ行こうとしたとこらしかったんだけど、いっしょに病室に戻りな

がら、ひとつとなりの駅の病院に転院が決まったことを言った。センセ−の病状が多少安

定して(?)救急優先の役割が終わった、てかたちのようだった。

日曜は枝下ろしした木にヒナのいる巣があり切った枝で囲っておいた部分、ヒナが巣立ち

して空になったことを梯子から確認してから、取り除いた。

翌日転院を控えた月曜の休日、ユーシロセンセーんとこ行ったら兄貴と妹も来てて、ユー

シロセンセーは起こしてもらってから少量のどらやきとうすめたコ−ヒ−牛乳を自分でゆ

っくり食ったんだけど、野菜ジュースや牛乳の方が体にいいんじゃないか、って言ってみ

ると、飲みたくないんだ、と。私が昔大阪にがん治療断食道場へ研修に行き教えてもらっ

た酵素ミルクの酵素をネット注文したから、来たらものは試しで飲んでみるか?って聞く

と、死ぬつもりのセンセー、飲まない、やだ、って言った。


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