10/11のしゅちょう
            文は田島薫

小池都知事はえらい


右へならえで言いたいことも首相周辺の顔色を見てから、って輩ばっかりの自民党の中か

ら、都議会の不明瞭な構造的欠陥を改革したい自分の意志でと表明、立候補し当選、築地

市場の豊洲移転での経緯も明らかにしようと、情報公開の徹底を目指して孤軍奮闘の小池

新都知事を断固支持したい。

豊洲移転討議推移の実態がだんだん明らかになってくると、専門家会議で盛り土の必要を

決定された際、都側から地下空間設置についての提案をしたところ、専門家会議はそれは

ダメだ、ってはっきり否定したと言うのに、後の技術者会議で、いつのまにか地下空間設

置が決められてしまい、だれがその決定の責任者だ、って調べて行くと、責任者と思われ

る人物はそれぞれが他に責任のなすりあいの様子(その上、それが問題になった後、専門

家会議の記録に地下空間の必要の記述がナニモノかによって書き加えられた)。

なんだか、責任者や根拠のあいまいなまま、巷のふつうのじいさんやばあさんがする世間

話かなんかレベルで、出された案が、それならそれでい〜んじゃないの、ってどんどん決

められてった、って風にしか見えない。

そういう見方じゃないとすれば、きちんとした筋道にのっとて確信的にやった、ってこと

になるわけで、こっちの方なら、庶民をばかにした独善的な勘違い人物がどっかにいる、

ってことになるわけで、これがはっきりすれば、責任追求もわかりやすいかもしれない。

ところが、前者のように、それぞれがあいまいな善意を持ち、責任のない気楽な発言を聞

きあい、わけもわからず、物事を決定していってしまった、ってことなら、そういった事

実関係の記録なり、それぞれの決定時の責任者なりを記録するきちんとしたシステムが都

政には存在しなくて、いつもどんぶり勘定の、利権団体の力関係でものごとが慣例的に進

んで行く、って話になるのかもしれない。

政治や政策におけるこういった感じの例は、都政に限らず地方政治でも国政でもあるわけ

で、そういった悪弊を打破して行こう、って気概を持つ者こそが政治家にふさわしいので

あって、自身の保身に一番安定した政党を選びその党の方針に沿うことだけを気づかい、

目立つような変わった発言はつつしみ、議会ではうとうと眠ってるような人物がそれにふ

さわしいわけはないのだ。

知らぬ間に対外蔑視の愛国的演説に声を合わせて立ち上がって拍手するようなことがふつ

うになるような議会環境をそのままにしてたらまた戦争の危険を呼び寄せることになるの

であって、政治家は公平な理性を持った個の志をきっちり表現すべきなのだ。

そういった意味でも、情報公開徹底、といった慣例政治の闇に光をうがつような指摘した

「今のところの」小池都知事などはわれわれ国民ははっきり応援するのがいいのだ。




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