6/29の日記          文は田島薫



ゆっくり家で過ごす休日


先週の月曜日事務所でココ通の更新原稿書いてる時、穴のあいたティシャツでも10円から引

き取る、って何度も電話があったリサイクル業者に応じて、となりの玄関で家人が対応して、

30年一度も着なかったスーツなどを家人のと合わせて10数着用意して査定してもらったら、

どれも一着15円だ、って、オイオイ、って思いながらも、タダでもいいと思ってたわけだし、

有効に利用してもらえばい〜か、って、ドサクサにごみのように小さかったけど18金のイヤ

リングの片方だけなんてのも、金相場でひと桁ぐらい安い提示価格のまま、医療用に不足し

てて助かる、なんて後で考えたら相当怪しい説明を信じることにして300円ぐらいで売り払

い、クリーンオフはしなくていいか?って向こうからの電話にも、いい(よくないっ)。

水曜日は昼前からワールドカップ女子なでしこジャパンのゲームがあり、テレビ大音響で家

人と観戦2ー1でオーストラリアに勝利。3時ごろになって家人の携帯に午前中に私と共通の

友人のととなまから「きょう夕方いる?」ってメールが入ってるのに家人が気づいた。すぐ

に、遅くなってごめんいるよー、って返事を家人がしたら、もー、十條を散策して帰るとこ

ろ、また来年、って、どーやら、こっちの返事がないんで散策コースの計画が狂ったと見え、

すでにへそを曲げてる模様。それでも、すぐ来たら?ってメールしても、案の定、音沙汰な

しなもんで、きちんとした社会人である夫人の方に家人が再メールすると、日曜農園で作っ

た紫蘇を持参してたそうで、残念だ、ってことだった。

そんなこんなの週の中、家人は、シャンせんせー夫妻から委託された藍に毎日水やってる他、

自分でコスモスの種も蒔き、風船葛の種も蒔き、それらの世話やったり、私のジーンズのパ

ッチワークもやったりで大忙し。私の方は、ユーチューブ流しながら、歌詞と和訳のサイト

を駆使して、JJケイルやPJハーベイなんかの歌詞を訳したりして遊んで過ごした。

そんなわけで(どんなわけだ)、日曜はどこへ出かけることもなく家で過ごした。

103才の水墨家、篠田桃紅の日常を紹介する番組があったんで観てたら、その創作活動の変

遷や感じ方についての話が、当たり前といえば当たり前のことを言ってるんだけど、創作に

ついて、水墨に出会えて幸せだ、ってのは、よくわかった。墨は、想像力にゆだねる色だか

ら、けっきょくすべての色を表現できるし、指先からその濃淡や線の太さや細さ、勢い、リ

ズム、といった微妙で無限の表現ができるのだし、それに、言葉で言えば俳句や短歌、視覚

表現で言えば水墨が、究極の省力芸術たりうるわけで、100才の老人でもさほどの体力は必

要ない、精神力がありさえすればなんとかなるのだ、多分。

その他、留守録ビデオのメキシコや、さまぁ〜ずや、朝まで生テレビを観た。

新聞を読み、ギターを弾き、ビールとショーチューを飲んだ。


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