6/15の日記          文は田島薫



ちょっとあっちまで散歩


一週間前に札幌まで遠出したんで、この土日は家でゆっくりしてたんだけど、先週、風呂を

沸かすんで浴そうを洗ってた時、ひざに力が入りプラスチックの風呂腰掛けにヒビをいらせ

てしまい、座るたびにだれかの尻を噛むもんで、それを買いに行ってみっか、メンタムも切

れたし、ってことで2番目の最寄り駅まで家人と薄曇りの日曜の午後、散歩がてら出かけた。

そのコースの午後は日陰のない道が続くんで、熱帯風情の炎天下を満喫するにはもってこい

なんだけど、あいにくというかその日は陽射しがやわらかくて、沿道の草花やら家々の庭木

などを余裕で鑑賞しつつのんびりと歩けた。

コースでは近所なんだけどわれわれの町内会じゃないとなりの町内会の高台にある神社をぬ

けて行くんだけど、いつも無人かせいぜい子供か親子のひと組がいるぐらいの境内にきょう

は20人ぐらい男たちがぴかぴかのでかい神輿を囲んで立っていた。

そのうちのひとりと目が合ったんで、こんちわ、って小声で言ってみると、こんにちわ、っ

て大声が返ってきたんで、ちょっと大きくもう一度こんちわ、って言うと全員が気がついて

今度はばらばらのあいまいなこんにちわが返って来たんで、家人がお祭りはいつなんですか

って聞いてみたら、最初にあいさつしたひとりが来月2週めで、なんとかフェスはいついつ

です、って快活に応えた。町内会の決りかなんかで集まって、神輿に風通したり点検のよう

なことやるんだろうけど、他にやることもなくみんなしてぼーっと立ってたようだ。

神社の石段を下りてから歩いて行き、駅前でチラシ付きティッシュを目の前にさしだされた

んでふたりともスルーしてから駅ビルのドラッグストアで中年の主婦のバイトみたいな店員

からバーゲンのメンタム2個買い、2階のコーヒー店で家人が粉チーズとプルーンと麦茶とい

った安い買い物して店員がレジ袋に入れようとしたら、(いつものおしゃれな)紙袋にして、

って無邪気に代えてもらってたもんで、紙袋は高いんだかんな、って一応店員の気持ちを私

が代弁したら家人は、だってこの紙袋可愛いんだもん、って、それでオーケーかも。

その後、また駅前の場所に戻ったらまたさっきのティッシュ配りがいたんで、今度はふたり

とも受け取ったんだけどそのティッシュのうすさに感心した。それからまずそばの100均へ

行き風呂腰掛けをチェックしてから、近くのホームセンターをはしごして、2軒めで、小さ

くて足の部分で水をせきとめないがっちっり丈夫そうな白いやつを1個買い帰路。家の手前

のスーパーで牛乳や納豆その他を買い水をもらってから、近所のねこ見物して帰宅。


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