4/20のしゅちょう
            文は田島薫

(戦争をなくす方法について 13)


安倍自民党はなにがなんでも米国との軍事同盟を持続して、米国の軍事行動の追従をして

行くことが日本の安全のためだと信じきってるようで、辺野古の米軍基地建設はだめだ、

って言ってる沖縄県民の代弁者である知事の話に聞く耳を持たないまま、米国大統領に面

会するつもりのようだから、国費と時間を使って一国のリーダーがどんな進歩的な話をし

に行くだろうと期待するのは虚しい気がする。

とにかく、平和維持努力に邁進してるつもりの政策の一歩一歩が平和と逆の戦争に近づけ

てるとしたらわれわれ国民は景気がいいの悪いの、ってことだけ考えて呑気にしてて大丈

夫、ってことにはならないだろう。

とりあえず、世界じゅうのあちこちで戦争が行われてて数十万数百万の難民が家族の命の

危機にみまわれてるとしても、自分たちにそれは関係ない、って言えるだろうか。

そういった戦争にはそれぞれの原因があって、それはその当事国国民だけの問題でわれわ

れには関係ない、って言えるだろうか。

各地の内紛的戦争はたいていが、経済発展の段階で大国の資本と通じた者の政権による政

治に不満を持つ者たちが反政府組織をつくり武力攻撃する、すると、政権と通じた大国が

政権に軍事援助したり軍隊派遣したりして戦闘が拡大する、ってパターンが多いようだけ

ど、そうなる前に、当大国は、不満分子発生の状況分析をして、慎重な政策提案なり和平

仲介努力などに徹底するべきなのに、事が戦闘になるまでほっておいてから、自分と利害

に反する組織は全部悪と決めつけ、安易に武力制圧しようとするところがだめなのだ。

それでも、どうにも戦闘状況になってしまった時にも、大国が一国の独断で軍事加勢など

すればますます戦争が深みにはまることになるだろう。なぜなら、闘う双方が自分の方こ

そ正義だと信じきってることになるからだ。

そういったことがすでに普通に行われてる大国のひとつである米国と軍事同盟して、いく

ら後方支援だけだ、って言ってても結局常に追従してしまう構造になれば、無謀な戦争に

まきこまれることになるのは目に見えてることなのだ。

他国に他国が軍事活動するのは、少なくとも国際裁判所や国連決議の努力を経て、それで

も和平交渉を第一義に何度でも何度でも根気強く最大努力するべきなのだ。

その全体の現状認識や分析や議論などの経過を公表しつつその公平性をきちんとアピール

した末に、それでも戦闘をすると言い張る側があったら、国連としてそれに対する経済制

裁なり軍事制裁なりをシミュレーションでその側に示せばいいだろう。

ITの時代、その綿密な結果は実際にやらなくても無謀さの自覚は普通の頭脳を持つものに

は即座に判断できるはずで、そうすれば不毛の殺し合は回避できるはずなのだ。




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