3/30の日記          文は田島薫



飲んだ桜が咲いた


以前は毎日のように会ってた私の友人たちも、色んな病持ちんなって医者通いしたり

自主的にセーブしたりで、めっきり酒宴の機会が減り、集合かけてもほとんど集まら

なくなったもんで、そういった形はやめて個々の都合で来たい時来てくれ、ってこと

にしてたんだけど、シャンせんせーもそんなことで、中々来られないとこ、思いきっ

て来週どう?などと電話あった時にかぎって、こっちが家人の親父の慰問の長野行き

だったり、私の両親の家の整理の茨城行きにぶつかったりで、こっちが断ることにな

ったりがくり返され、それでもめげないせんせーから先週電話あり、どう?ってこと

で木曜日の昼ごろショーチュ−2本とピーナツとレコードカートリッジ2セットと藍

の種のプレゼント持ってやって来た。

天気がよかったんでベランダに椅子出して、大事にとってあったイカの一夜干しと、

大根煮と、ごぼうのごま油きんぴらでわれわれはビール、家人は梅酒ロックを飲んだ。

陽がかげったら、居間に移動してわが家のガビガビにすり減ったレコード針のひどさ

を笑いあってから、持って来てもらったカートリッジで、私の数十年に渡る愛聴盤、

バーデン・パウエルのソリチュードかけたらその音の良さに全員関心、せんせーにそ

のLP貸した。ビールの後、われわれはスコッチのストレート、家人は梅酒のロック

を飲み、午後10時にお開きになる頃は、はっつぁんくまさんの政治論争風になった。

翌金曜は都内で家人が友人とランチ会だったんで、終わった後上野で待ち合わせし、

ショーガやナッツ類の買い物したり、上野公園の咲き始めの桜と花見客をながめた。

翌土曜は家人と自転車で食料の買い出しに行く時、ビールやコーヒーも用意、マ−ケ

ット近くの公園で3分咲きの下でちらほらとやってる若いカップルや親子連れの花見

客に混じって小1時間の花見をした。

日曜は、たまった留守録で、妙な神父が婚約カップルに色々な試験をさせるドタバタ

ハッピーエンドコメディーと、ベルリンの壁崩壊中に病院にいる社会主義者である母

親に息子が自由化を隠す工作するドタバタコメディーを観た。


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