2/9の日記          文は田島薫



氷雨の日曜日


きのうは朝から冷たい小雨が降ってて寒い日だったし、私は一日じゅう家から出ないで

過ごした。もっとも家から出ないのは珍しいことじゃないんだけど。

テレビの美術番組で川喜田半泥子の陶芸を紹介してて、生涯自分を趣味のアマチュアと

考えて一点も売らなかった作品はどれもなかなかのもんで、銀行頭取の経済的余裕が、

作品に俗物的雑念を排して純粋さを維持するに有利だったこともあるんだろう。

芸術全般に言えるかもしれないんだけど、陶芸作品は特に、造型も色合も自然物に近づ

いたものを理想にしてるんじゃないか、ってとこがあって、そのためか、私には、きっ

ちりとシャープに造りこんだものよりも、自然の形態などをゆるい表現でとりこんだよ

うなものの方により魅力を感じさせられる。

納豆卵とご飯に野菜炒めのランチに、デザートにあんこミルクも食った後、先日買っ

た電動ドライバーで1足仕上げたまま中断してたサンダルの修理の2足めを仕上げた。

歯をみがいてから、さて、と、あまりおもしろいテレビもないんでビデオ見っか、って

ことで、たまってた録画のトーク番組やヨーロッパの旅番組などをオーディオ音響と共

に流しながらギターも弾いたり、家人の方はずっと台所の方からそれをながめながら整

理や拭き掃除をやってる様子。

そんなことを続けてるうちに、ティーブレイクになり、雑談しつつタブレットで調べも

のしたり、新聞読んだりしてるうちに、夕食の時間。

きのこや野菜入り湯豆腐と山芋入り納豆とさばの塩焼きと大根おろしで、私はビールと

ウィスキーのロック、家人は梅酒のロック。

コタツ入って、テレビ流しながら新聞広げてウィスキーをちびちびなめながらギター弾

いたりしてると、眠気が、そのまま気持ちのいいごろ寝してから復活し、歯みがきやら

ストレッチやらトイレで読書やらの2時間ぐらいの健康活動(なってるかな?)。


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