ひとり物思い
きのうの午後、家人と自転車で図書館行った帰り、途中の路地の四つ角の向こうを見る
と、駐車場の道路際、車を背にしてウォームグレーのしゃれた色のねこさんがいた。
ねこさん、うつぶせの姿勢で前方に顔向けてじっと何かに思いをめぐらしてる風なんだ
けど、われわれは、かまわず、よ、おいおい、ちょっちょっ、って感じに合図したら、
ねこさん、いぶかしげにこっちへ顔向けてじっとこっちを見てる。そば行くと逃げちゃ
うね、って言いながらゆっくり近づいた家人、あ、逃げない、って言った瞬間、後ろの
車の下へ逃げた。
なんだか、さびしさみ〜季節んなったね〜、こ〜やって、じっと昔のこと思い出してる
と、なんだかへんな気分だね〜、ほんとはわーい、って走り回ってた方が楽しそ〜だし
体も暖ったまるんだけど、今はそんな気分じゃないし、なかよかったあいつと遊んだ時
のこと考えちゃうんだよな、ど〜してるかなあいつ、うわさじゃ、引越したらし〜んだ
けど、だまって行っちゃうし、手紙だってくれない、もっとも手紙は向こうも書けない
し、こっちも字読めないんだけど、てな大切なこと考えてる時に、あやし〜2人組がな
んか言ってるぞ、なんなんだきみたちは、はやく向こ〜へ行きたまえ、つってると、こ
っちへ来ちゃったか〜、ち、ちがう、って思わず走っちゃったね〜。 |