黒とら追い出される
戻り夏日の暑い先週土曜の昼過ぎ、家人と自転車で食料の買い出しに行く途中のねこ
よこちょう角の家の庭。黄とらはいなくてテラス手前の縁台の下に黒とらがあっち向
いて寝てたんで、ちょっちょっ、って舌で合図したけど気がつかないようなんでわれ
われはそのまま買い物行き、戻ってきたら黒とらは同じかっこうで寝てたんだけど、
縁台から出たわれわれに近づいた位置に平行移動してた。お、ど〜しちゃったのかな、
ってよく見てみると、さっき黒とらが寝てた場所に黄とらが寝そべっていて、こっち
を見てるんで、よ、って手を上げてあいさつしたら、なんとなく、わかったような顔
(?)してこっちを見てるんで、もう一度手上げてからわれわれは帰った。
またあの台の上で昼寝しながら、ためじろーを待つことにしようかな、って思ったん
だけど、おいおい、きょうはずいぶんあちーね〜、こりゃ、しょーがない、夏と同じ
に台の下にすっか、って下見てみっと、あいつがまん中で寝てやがる、こらっ、そこ
はぼくの場所だぞ、ばーろー、もっとはじっこへ行けっ、つーの、だめだめ、まだそ
れぐらいじゃ、ためじろーが帰って来た時の場所もあけなくちゃだめなんだかんな、
もっと向こー行けー、つったら、外のひなた出ちゃったけど、平気で寝てるね〜、の
んきなやつだね〜、しかし、あんな前出ちゃってると、外からためじろー帰ってきた
時めだつあいつ見て、あれ、ちがうひとの家だ、って帰っちゃうかもしんないから、
まずかったかもな、でも、あいつに、やっぱりもっと中でいいよ、って言い直すのも
かっくわりーから、しょーがない、ここは、ためじろーが来たらすぐわかるよーに、
ぼくは寝ないで外をずっと見張ってることにしよー、ん?いつのまにかまぬけ2人組
がいてなんか言ってるよーだね、しょーがないね、はいはい、もー、行った行った。 |