10/19のしゅちょう
            文は田島薫

(健康の温故知新について 2)


世の中、経済的に余裕があったり、余裕はないけどまあなんとか借金せずに暮らして行

けてる人々にとっちゃ、とりあえずテレビでも見れば楽しいバラエティなんかで笑うこ

ともできるし、日本は平和な方だ、って安心するのもいいんだけど、将来に渡っても本

当にそれを安定させることができるのは、世界平和作りのための公平な意識と知恵を持

った政治であり、それができる政治家を選ぶのは国民の意識なのだ。

そして、国民ひとりひとりの健康維持も最終的には基本になるはずなのだ。

健康維持についての情報はテレビや雑誌それにネットなどでも得られるんだけど、より

自分に有効な情報を得るためには自分でそれについて学ぶ意識を持たないと、様々な商

業的誘いに惑わされて過った選択をしてしまうことも多い。

前回の同じテーマでも言った通り、多少時代にそぐわない部分もあるにしても基本は江

戸時代の貝原益軒の「養生訓」にある通り、健康維持は必要養分を取り体の気血の流れ

をよくする、ってことに尽きるわけで、それを忘れて、やたら医者に行ったりやたら薬

を飲むのは問題なのだ。

「養生訓」には、医者選びも大事で医者には、上、中、下といて、上医は適切な最小限

の薬を与えるんだけど、上の医者は少なく、ほとんどが中・下の医者で、診断がむずか

しい時に、過った薬を出し病状を悪化させることがあり、そんな時は薬を飲まない方が

いいのだから、ある人の言った、病気になっても治療しないのは、いつも中医にかかっ

てるようなもんだ、って道理もその通りだと。

江戸時代と現代では情報の質も量も違うのでそんな極端なことはないのかもしれないん

だけど、現に身近で医者にかかる人がたいていすぐに大量の薬をもらって来るのを見て

ると、製薬会社とつるんだ商業医院の短絡的対症療法傾向が一般化してるんじゃないか、

って私は感じるのだ。

とは言うものの、科学薬品は病状改善目的のために作られてることは間違いないわけで、

すでに薬を飲んでいてそれによって効果を実感してるんであれば、それをすぐにやめて

しまうと、薬に反応してバランスをとっていた体に反作用が起きて逆に体調悪化してし

まうこともありそうだから、医者と相談しつつ食生活などの改善で免疫力を高めて薬は

徐々に減らして行く努力するのがいいだろう。

私は20才のころから玄米菜食試したりいろいろな健康法について考えたりして来て、今

はたいしたことやってないんだけど、医者にもかからず薬も飲まないことは実践してて、

昔、医者に見放され飲食もやっとの末期がん患者が酵素と粉ミルクをまぜたものだけ

をとって、後は体じゅうのマッサージを施術されてるだけで回復した人の大勢が今度は

施術師になって施術してるって断食道場で1泊研修したことがあるんだけど、そこでも

私は、人の自然治癒力はすごいもんなんだ、って信じることができたのだ。




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