1/26の日記          文は田島薫



世界の荒波越えて妹と娘が来た


先週の水曜日の午後、以前からの約束通り私の妹とその娘が妹の友人に借りた車に乗っ

てやって来た。天気予報で雪が降る、って言ってるんで、帰れなくなる心配をした妹か

ら午前中電話があったんだけど私は、大丈夫大丈夫、って言っといたのだ。

妹の持って来たイカと里芋の煮転がしつまみながら雑談した後、早めに風呂をわかし、

ふたりを入れた後、わが家定番の石狩鍋で夕方から酒宴が始った。

都内で安酒場をやってる妹は、周辺の個性的な先輩や客たちの逸話を楽しそうに語った

んだけど、雑多な人間関係の荒波を毎日乗り越えてる妹は人知れない苦労を感じてるの

かもしれないのに気楽な私はそんな妹に辛口の毒舌をサービスしてあげるのであった。

とかなんとか言いながらも、あまり飲めないんで梅酒をなめてる家人や、コップにビ

ール2〜3杯なめてる娘といっしょに、妹と私は午前0時ごろまでビールに酒にショー

チューをたっぷり飲んで盛り上がった。

翌日は朝食にパン食いたい、って妹と娘が言うもんで、われわれがふだん食ってるメニ

ューである、具沢山ガーリックオムレツに千切りキャベツオリーブオイル、粒コショー

しょうゆかけ、バタートースト、ミルク紅茶つき、を作ってやった。

食後のくつろぎ時、娘がスマフォで何枚も撮った妹んとこにいる2ひきのでぶねこの写

真がどれも、アングルもシャッタータイミングもプロ級のクオリティだったんでほめて

やって、ココ通に載せるか?って聞いたら乗り気のようだったんでメールで送っておい

て、って言っといたのがまだ来ないんだけど、そのうち公開。ふたりは昼に帰った。

テレビでは、イスラム国で拉致された日本人ふたりの身代金要求報道が続いていて、な

んだかこちらの気持ちも落ち着かない。金曜の午後はその期限だったんだけど、政府の

方は人命尊重であらゆる手をつくしてる、って言ってるわりに、イスラム国のリーダー

にコネクションがあるから依頼があれば動く、って言ってるジャーナリストやイスラム

学者には一切アクセスしてないようだった。

日曜には、ふたりのうちひとりがすでに殺されて、残りのひとりを、ヨルダンで収監さ

れってるイスラム国の女性闘士とひきかえで解放するとのイスラム国側からのメッセー

ジがあったんだけど政府は、それについて言語道断だ、とかなんとか言いつつ、あらゆ

る手をつくしてる、って言うばかり。政府のあらゆる手、が納得できにくい現実。

そんな日曜、、長野にいる家人の父親の慰問に行く安いバスチケットデータのプリント

を事務所行ってやってると、古いプリンターがエラー続出で3時間やっても動かない。

その一方、新聞広告にロンドン3泊の格安チケットがあったから申し込まないか、って

家人が言ったりしてる、危機感の薄い、平和でのんきなわが家。


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