1/19のねこさん 文は田島薫
動く小ミケ
日曜の日暮時、家人と私が2番目の最寄り駅の方から買い物終えて帰って来て、右手
のわが家へ坂道を下りる前に前方の稲荷神社の方見ると、ミケと奥の家の奥さんらし
い姿が見えたんで、黙礼してからそっちへ歩いて行った。
そばまで行ってみると、奥さんはねこの皿らしいのを重ねて持ってて、先週大ミケの
いた奥の家のアプローチの奥にいたのは今度は小さい方のミケだった。
もうごはん食った後で小ミケ以外みんなどっか行っちゃった、って奥さんが話してる
のを聞いてるわれわれと同じに小ミケも耳をそばだててる風だった。また、みんなで
おいでおいで、ってやってみると、大ミケと違い、小ミケはすぐに立ち上がってこっ
ちへやって来たんだけど、奥さんのそばへ寄った後はわれわれから間合いをとって回
りこんだ。しばらくするとちょっと近づくそぶりなんで、こっちも手を出すそぶりす
ると、さっと向こうへ行って、また戻って来て同じようにひと回りのくり返し。
ごはんも食ったし、さて、どーすっかな〜、も〜みんなどっか行っちゃったんだけど、
まだおばさんがいっから、少し遊んでもらお〜かな、あリ?あっちからよく見る2人
組がこっち来んね〜、なんの用かな〜、お、来てからおばさんと話してるね〜、なん
の話かな?時々こっち見っから、ワタイのことかな?やっぱ、呼んでる、やっぱ、カ
アイー、ワタイが行ってやんないといけないんだな、しょーがないね〜、はいはい、
とととと、とおばさんんとこで立ち止まってから、2人組の方へも、ちょっとオアイ
ソ、で、近づくと思わせておいて、さっと通り過ぎる。ま、おばさんがいるから、大
丈夫だとは思うんだけど、万が一ってこともあっから、こ〜、回りこんで、で、また
行ってみっかな、とととと、どきどきどき、恐いもん近づきごっこ。