7/7のしゅちょう             文は田島薫

(世界常識の扱い方について 2)


前回もけっきょく、非戦を謳う日本国憲法を有利に使い平和外交に徹するのが日本の政府

の一番いい世界平和実現の方策だ、ってことをここで言い、安倍自民党が一向にそれをよ

しとしないのは、北朝鮮や中国からの非現実的な攻撃を恐れるせいだろう、って書いたん

だけど、それともうひとつ隠された現実的理由が、戦闘地区での米軍などへの日本からの

貢献デモンストレーションしたい、ってことだろう、湾岸戦争やイラク戦争の時に、日本

は金だけしか出さないのか、って米国のだれかに言われたことを、外務省や安倍自民党は

プライドを傷つけられたかのようにさかんに気にかけてる模様なのだ。

例えば、機雷除去作業などの「戦闘外貢献」をどこでも積極的にやって「米国からの批判

されない自分らのプライドと立場を保持したい」、ってことのようなんだけど、現実的に、

それぐらいはやっても問題ないんじゃないの?ってだれでも考えるかもしれないんだけど、

機雷除去などは、それを仕掛けた相手国から見れば戦闘に参加してるとみなされる行動な

んであって、それをやってしまえば、もう中立ではありえなくなってしまうのだ。

それに、最低限のわが国に危険がおよぶ恐れがある場合のみに、とかなんとか、いっぱい

条件を並べても、集団的自衛権、って基本的に米国と軍事行動を共にする決りを作ってし

まえば、行使の判断は政権の主観によって主導されエスカレートしてしまうものだから、

気がつけば、前回のイラク戦争のような時に自衛隊が軍事活動してしまい死者も出るは、

米軍と自衛隊基地が相手国の攻撃目標にもなるは、って危険度は増すばかりなのだ。

安全のため、日本の国民を守るため、って安倍自民党がいくら言っても、それはすでに、

敵国を想定することであり、世界平和貢献のイメージからも遠ざかり、けっきょくは、血

を流さないのか、って責められ気にして、じゃ流そうじゃないか、自分らの血は流さない

けど、うちの若いもんらの血を、ってような形で外務省や安倍自民党の面子のためだけに

日本じゅうが危険にさらされる確率が増す、ってことになるバカバカしさ。けっきょく、

世界平和貢献できる宝のようであった日本の平和憲法の説得力はなくなり、平和主義は、

なんだか、積極的、って変なカンムリつけられ、平和外交の力も減少してしまうだろう。

世界常識に沿ってバカにされないように他の国と同じレベルにやりたい、って焦りが、至

近の現実しか見れなくさせ、世界平和に何が必要なのかが判断できなくなり、日本国平和

憲法の可能性を見えなくさせてしまってるのが今の安倍自民党なのだ、さて、われわれ国

民はどうしたらいいのか、真面目に考えた方が世界じゅうの未来の子供のためだ。




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