7/14のしゅちょう 文は田島薫
(テロとの戦い、ってことについて )
イスラエルは、パレスチナ自治区のガザ地区に連日爆撃し、6日目の13日までに、イスラ
ム教礼拝所や重度障害者のリハビリ施設にまで爆撃し、これまでに空爆は1300回を超え、
ほとんどが子供を含む一般人である死者は165人、負傷者は1100人に達し、破壊された家
屋は537に上る、と。
イスラエルによると、イスラム武装抵抗組織ハマスのメンバーや武器が隠されている、と
いう推測と言い訳で民家への爆撃を正当化してる模様で、ハマスからの人的被害に至らな
い小さなロケット弾攻撃も800回あることで、それが止まない限り、ってことも言い訳に
して、攻撃をエスカレートさせる、って決めてるようだ。
けっきょく、イスラエルはパレスチナの土地を武力で一方的に侵攻奪取し、パレスチナ人
を隔離し自分らの領地は拡大、その結果、パレスチナ人から起きたささやかな抵抗である
テロに対し、イスラエルも100倍返しのようなテロをくり返し続けているのだ。
テロとの戦い、って声高に叫んでる米国もこれまで国連のイスラエルへの非難決議には棄
権する曖昧な態度を続けてるわけで、もちろん、米国自身が、アルカイダやタリバンのリ
ーダーに対し、無人機による暗殺攻撃やって誤爆し民間人を犠牲にしたりしてるわけだか
ら、自分たちもテロやってる、って自覚がない同じ穴のムジナ、ってわけなのだ。
そこへ持って来て、わが日本の安倍自民党政権もけっきょくは、そういった米国らのテロ
活動に参加するつもりのようなのだ。
だいたいが、一方的に相手をテロ組織、って決めつけ、他民族の精神の聖域や住宅も平気
で破壊し、民間人まで殺りくする自分たちのやってるテロだけは正義、って思い込んでる
国家に対して、テロがなくなる、ってことがありうるだろうか。
一方的にだれかや不特定多数を殺りくするのがテロなんであって、テロ撲滅のためのテロ、
って発想は、脳の働きが止まった人間のすることなのだ。
そんなことやってるんじゃなくて、どんどん相手の要求も聞いて上げて、こっちの希望も
伝えて、なんとか人的被害のない方法を探って頭をしぼり、もし、他国の国民が困ってた
り貧しかったりしてたら、もう、寄ってたかってみんなで援助でもしてやればいいじゃな
いのか、そのために、われわれが少し住む場所が狭くなったり貧しくなっちゃうけどいい
かな?ってもし安倍首相が言ったら、みんなが、いいよー、って言うはずじゃないのか。
もちろん、そのわれわれ、の中には安倍首相や政治家や銀行家なんかもうんと貧しくなる
んじゃないといかんのだけど。
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