7/14のねこさん 文は田島薫
ミケが寝てる 3
きのうの日曜の夕方、家人と近所のスーパーへ行った帰りの稲荷神社となりの家の狭い
庭。ここんとこミケもグレーも見かけないもんで、どーしちゃったかなねこさんたちは、
などと話しながら、あんまり期待もしないで垣根ん中のぞき込んだ家人が、あ、いるい
る、って言うもんで見ると、垣根のそばの空の植木鉢の中にミケさんすっぽり体を丸め
て寝てて、いつもの縁側前の発泡の箱の中にもいつものミケさんがいた。グレーはいな
いよ〜だね、って目であたりを探してるとこへ、箱ん中のミケがこっちへ顔向けたもん
で、珍しくミケさんとわれわれは見合った。一応われわれは手を上げて、よ、って、あ
いさつしたんだけど、向こうは、こっち見たまま固まってる模様。
や〜遊んだ遊んだ、も〜、ぐったりだね、しっかし、みんなで遊ぶのはやっぱ楽し〜ね
〜、ひとりでみんなを待ってた時は、眠いだけで、あんまし、楽し〜、って感じしなか
ったもんな、体は動かさなくちゃいかん、ってことだね、うん、いやいや、も〜、なん
だかこ〜ふんしちゃって、眠たいのに寝らんないね〜、きしょ〜め、ん〜ん、それにし
ても、ぐれ太はどこ行っちゃったのかな?あり?あの2人組がこっち見てるぞ、いかん
いかん、なるべく目合わせないよ〜に気をつけてたのに、きょうは、おもいっきし目〜
合っちゃってんでないの、手上げてなんか言ってるよ〜だけど、気がつかないふりしち
ゃお〜、でも、も〜すでに目が合っちゃってからな〜、そだ、目〜開いてて見えてるよ
〜に見えても、ちがう、ってことにしよ〜、ぼくは目開けて寝てるんですよ〜、って。