6/23のしゅちょう 文は田島薫
(失言に見る政治家の本質について)
自民党の石原伸晃議員が福島原発被災民に対する処理について、結局「金目」でしょ、っ
て言ったとかに対して、野党は問責決議だとかなんとか大騒ぎしてたんだけど、彼はただ
原発事故が起っちゃった後始末の具体的解決策について自民党の考え方を実直に発言した
に過ぎないんだから、そんなこと野党が動議したって自民党自身がそれを受け入れるはず
はないわけで、それをわかってて少しづつ、国民からの発言批判の賛同を得て自民党の結
束を切りくずすつもりなのかもしれないんだけど、党員個人に向けてのそんな表現上の些
末な揚げ足取りばっかりに精出してもただ貴重な時間を無駄にするだけのことで、問題の
本質解決までなかなかたどり着かないだろう。
問題は、処理の見通しの全然立ってない危険な核廃棄物は今後も膨大に増え続けるし、原
発事故が起きる可能性もあるけど、とりあえずの経済効率を一番に重視して原発を継続す
るし、後のことは自分たちの知ったこっちゃない、もし、事故が起きた時はその時、金で
解決してけばいい、って隠そうとしている自民党全体の本質的な考え方の一端を石原議員
が披露したに過ぎないわけなのだ。
野党はそんな悠長な批判やってるヒマあったら、もっと本質的に原発の危険性に対する対
処についての展望を自民に質問攻めするとか、今まさに世界平和に危機を及ぼす可能性大
な独断暴走しつつある安倍首相の軍事政策に国民にも分かりやすいようにもっと国会で糾
弾するとか、やることがもっとあるはずなのだ。
また、もう一方のもっと些末な都議会での発言中の女性議員に対しての自民党議員のヤジ、
あんたが結婚しろ、とか、子供生め、とか、って、これに対して笑いが起きたんだけど、
これは女性はつべこべ政治に口出さずに家庭で子供の世話するべきだ、って考えの現れで、
そういった前時代的な頭を持って政治をやれてるつもりの議員が多いのが自民党、ってこ
とになりそうなのだ。第一、他議員の発言に最初から聞く耳持たないで、発言内容と言葉
尻しか合わない、どこにでもいるそのへんのおやじたちが乱発する間抜けなおやじギャグ
にも届かないような、いきなりの差別発言をして、気の利いたジョークでも言ったつもり
になってるようなレベルの頭脳集団による政治。こんなもんにまかせてて、われわれ国民
は安心してられるわけはないのだ。
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