4/28の日記          文は田島薫



河川敷公園行きはこわいが帰りはよいよい


そろそろゴールデンウィークだ、ってことで、どーすっか、って思ってると、久々に

ここ2週に渡って中止にしてた地元の河川敷公園へ柳の新緑を見る会をきのうやっと、

家人と挙行した。

気持ちよく晴れた午後、ふたりで自転車で出発したんだけど、こんな時はいつもクー

ラーバッグにビールとつまみ入れて行くのが常だったんで、家人がビールは?って気

を使ったのに、腹いっぱいだからきょうはお茶でいい、って言った。家人はコーヒー

持ってく、ってわざわざレギュラーコーヒー入れていた。

なんで、ビール持参やめたか、って言う本当の理由は、少し前にくぼせんせーんとこ

自転車で行ってビール飲んだ帰り、ペダルが重くてへとへとになった記憶があったの

と、ここんとこずっと、飲んでなくてもペダルが重く感じるようになってたんで、こ

りゃいよいよ、体力が急激に落ちる年令になって来たのかもしれない、って慎重にな

ってたせいなのだ。で、やっぱり、ギヤを普通にしてても、高速ギアの時より重い感

じっだったし、家人にもこのごろ私のスピードが遅い、って言われたりして。で、家

人の方は現場に着いた時、もっと遠いと思ってたのに去年より近く感じる、って私と

逆に体力が絶好調のよう。公園の手前の土手に自転車を押し上げてから、急に、まて

よ、って気がつき、試しに家人の自転車を借りてみると、全然車輪の回転が軽い。あ

らためて自分の自転車をよく調べてみると、後ろのタイヤがフレームにくっついて摩

擦起こしてる、おいおい、なんで〜なんで〜、って力づくでそこを離した。

そしたら、軽い軽い、すいすいと走るようになって、ぴったり後ろについてた家人が

はるか後ろに遅れるようになり、時々、止めて待ってる前のパターンが復活。

こんなことがもっと早くわかってたらビール持ってくんだった、って思いながら、で

かい人工湖とわきの並木や芝生でくつろいだり歩いたりジョギングしたりしてる大勢

の家族づれと同じように、水辺の東屋で水や風にそよぐ柳の木をながめながらお茶に

することにした。で、さて、って家人がコーヒーを出そうとするとせっかくお湯をわ

かして作ったそれを家に忘れて来たことがわかった。じゃ、行きのコンビニで買った

牛乳と家から持って来た焼き芋でいいや、ってことで、それをいただいた。

休日にくつろぐ様々な人々をながめながら、すいすいと走り回ってから、すいすいと

こいでは家人が追いつくのを待つパターンをくり返しながら家まで帰って来た。なん

だか、家人の表情が行きよりも少し残念そうに見えた気がした。


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