思いつくまま、気の向くまま 文は上一朝(しゃんかずとも)
シャンせんせいのガンリキエッセー。
センセー、なんだかなりゆきでたっぷり観戦したようです。
オリンピック、そして寝不足
オリンピックなんてものは夢中になって見るつもりはなかった。
まちがいは、老妻の「聖火はどうやって点けるのだろう」という一言からはじまった。
真央ちゃんひいきの老妻はフィギュアスケートの番組をおいかける。また、ママさん選手で
評判の女子カーリングもごひいきだ。このカーリングという競技はおもしろい。見始めると
とまらない。ピーナッツや柿の種を食べ始めるととまらないのとおなじだ。
夏のオリンピックとくらべると、スキーもスケートもやっていたので冬季オリンピックは内
容がわかるのでおもしろい。むかしゲレンデに回転のポールが立っていたのでその間を滑っ
たことがある。ポール1本ずつ回るなんてとんでもない。2本回るのもどうかというくらい
むずかしかった。そんなわけでスピードスケートやスキーの回転競技を見ているといまでも
足に力が入る。そんなわけでダラダラとオリンピックのテレビを見ることになってしまった。
昼間の放映はともかく、2月8日点火のなぞの開会式につづいて、9日フィギュアスケート
団体のメダル確定、12日女子カーリング対デンマーク、14日男子フィギュアスケートシ
ングルメダル確定、18日女子カーリング対スウェーデン、20日女子フィギュアスケート
シングルメダル確定、22日スケートエキシビジョン、と7日にわたって徹夜ないしは半徹
夜をやっている。
おわってみればむなしい日々であったが、その間には、羽生くんの快挙、葛西の根性銀メダ
ル。ジャンプ渡部、スノボ平野、スノボ竹内の思いもかけない銀メダル。ジャンプ団体、ス
ノボ平岡、フリースタイルスキーという新顔で小野塚の銅メダルがなんとか日本の面子をた
もってくれた。女子カーリングは、(おそらく)監督の采配ミスでおしいことをした。
こうして書いてくると、ヤジウマシャンはなぜ閉会式を見ないのだろうと思う方もいるかも
しれない。
じつは当日、閉会式の始まるまえのサッカー番組で、今季優勝予想チームのなかにわが鹿島
アントラーズが入っていないのはともかく、番組の最初から最後まで鹿島の「カ」の字も出
てこないのがおもしろくなくて寝てしまった。