また台風が来る前日に映画行った
先週に引き続き今週の休日月曜も台風予報だったもんで、それまでにどか出かけな
くちゃ、って妙なアセリ(?)があって、家人主導で日曜の午後映画に出かけた。
家人が好きなリチャード・カーチス監督の新作「アバウト・タイム」。
歩いて2〜30分かかる大きな方の駅前のパルコにある映画館、日曜だけど、作品が
地味だから混んでないはず、って意見一致して10分前ごろ着いたら、もう席は前か
ら2番目の端か、1番目の中央より、のどっちかしか空いてなかったもんで、1番前
でスクリーンを見上げて観た。
過去へ時間移動できる能力もった家系の息子が、何度も失敗を修正しながら恋人を
獲得する、ってアイデア、で、その主人公や周囲の人間の失敗が実際にありそうな
もんで、それによって事態が悪くなるんだけど、それをうまくやり直すおもしろさ
は、なかなか楽しめた。けっきょく、その逆説的なテーマは、一生懸命やっても失
敗はあるかもしれないけど、人生はやり直しがきかないんだから、とりあえず、一
瞬一瞬を大事に生きろ、って。うるせ〜な、お〜きなお世話だ、って言ってもい〜
んだけど、まあ、反論する必要もない真理、ってことになりそ〜で、たしかに、当
たり前のようなことだけど、平凡な日常の大切さ、ってもんをわれわれは忘れ勝ち
になるから、って、言って、それを意識し過ぎるのもなんだかぎこちない堅苦しい
もんになりそうだから、うるせ〜、って言いながら、頭のすみに全くその通りなん
だよな、ってメモしとけばい〜んだろう。
で、家人は入口でコーヒーを買い、私はクーラーバッグにビール入れて持ってった
んだけど、以前早めにビール飲んで映画の後半にショーベン我慢大会の余興が追加
されたことがあったもんで、最近は慎重になり、始めにトイレ入り、飲むのは映画
の終盤1時間以内、ってことに決めてその通りにするつもりが、時間になっても飲
む気になんなかった。私のとなりの席まで混んでてて落ち着かなかったせいもある
んだけど、どうも、観てるスクリーンの中でだらしなく失敗する人生をどんどん修
正してしまうことを楽しみながらも、どっか、酒を飲む雰囲気とは違う居心地の悪
さも感じてたようで、ひょっとすると、ダメな人間が修正できない失敗してるのを
観ながら、そ〜ゆ〜ことあるよな〜、って思いながら飲みたかったのかも。 |