9/17のしゅちょう 文は田島薫
(シリア攻撃延期の正当性について)、
シリア政府の化学兵器使用の理由で空爆を決定しかけていた米国が、ロシア主導による
シリアの化学兵器破棄によって攻撃中止を、という提案を飲んだ形になった。
シリア攻撃を反対するロシアや中国、議会で否決したイギリスを始め、米国市民の過半
数も攻撃反対してるのに、フランスや米国議会はそれを強行しようとしていたところに、
ロシアからの賢明な提案を受け、否定する根拠をみつけられなかったんだろう。
だって、攻撃の最大理由を消去する、ってアイデアなわけだから。
へ理屈をつけても攻撃したくてたまらない利権集団に囲まれてあるかどうか怪しいシリ
ア政府の化学兵器使用証拠を突き付けられ、否定できない立場に追い込まれていたオバ
マ大統領だって、内心はほっとしてるに違いないのだ。
シリア攻撃が検討されはじめた時、わが国の安倍首相も米国やロシアにアクセスしたよ
うだから、ひょっとすると、安倍さんの影響力もあったのかもしれない。
だとしたら、オリンピック誘致に雄弁だった成果よりももっと重要な仕事をしたことに
なるだろう。
ちょっと、気にいらなければ、すぐに空爆、って自国の立場をいつも正当化して強行行
動しちゃう米国の伝統芸を、少し冷静に起動修正させるのはそういった各国要人の良識
と行動によるのだ。
だいたい、ちょっとだけ、ピンポイントで空から攻撃するだけ、って自分の身の安全を
確保した上での気楽な決断の下で、結果はされた側の大量殺りく、といった予想外の惨
事を招くのをほっておいていいわけがないのだ。それに、攻撃遂行しちゃって、それが、
もし、えん罪だったら、取りかえしがつかないことになる。
戻る