クボユーシロのページ
2013年6月4日(火) 連載・絵手紙にチャレンジ(38)
なくした財布が戻ってきた。昨日定期検査で東大病院に行き、検査結果は特に問題はな
かった。ほっとして会計を済ませ病院を後にして5分後ぐらいに、いつも尻のポッケに入
れてある財布がないのに気づいた。財布といっても手作りの皮製小銭入れでいつもは中
にあまり入ってないが、この日は病院が終わってから池袋の東急ハンズで買い物予定が
あり3万くらい入っていた。紛失した場所は、会計の現金支払い専用機がある一階フロア
ーしかないと思った。中身が少なければ出てくる可能性は高いが、3万では無理かなと思
いながら病院に戻った。
東大病院の外来は毎日3500人くらい、一階のフロアーは会計の支払いを待つ人でいつも
混雑している。緊張しながらインフォメーション・カウンターのお姉さんに「財布、届
いてないでしょうか」と切り出してみた。彼女は表情を変えずに「どんなお財布ですか」
と事務的に答えた。おっ届いているのかなと喜んだが、彼女は一応こちらが『その財布』
の正当な持ち主かを確認したいようだ。まぁそれは当然で、中に3万くらい入っているの
でなおさら慎重なのか。しかし、改めて自分の財布の特徴を考えたが思いつかない。
「手作りなんです」ぐらいじゃお姉さんは顔はまだ無表情だ、他にないか必死で思い出
してみた。「あった」、中に小銭と一緒に小さなプラスチックケースが入れたあり、ケ
ースの中の裏表に今年生まれた姪っ子と甥っ子の子供の写真が入れてあった。そう言う
とお姉さんはニッコリ「あぁそれでしたら届いてますよ」、届けてくださった方どうも
ありがとうございました。
どっかの知事さんの東京五輪招致キャッチフレーズ『東京はお財布を失くしても戻って
くる安全な街』はまだ本当の様だ。