2/12の日記          文は田島薫



3連休記念散歩

また3連休になり、ふだんだって自分の事務所で勝手やってるんだから休みは平日にも

できるんだけど、それだとどこかで刷り込まれた後ろめたい気分が抜けきらず、なにか

理屈をつけた仕事のようなことを事務所でやって外へはほとんど出ず、みんなが休む休

日に休むのは安心なもんできちんと休む。そうは言っても、どうしても仕事しなけりゃ

間に合わなくなった日曜などに夢中で仕事やってる状況も、面倒な上にギャラが安い仕

事を発注元に納期の無理を言われて休みのなにかの計画がつぶれたりしたようなことが

ない限り、みんな遊んでる時に「稼いでる私」、って気分が悪くないんだけど。

そういうわけで(どういうわけだ)、なんだかわかんない話の流れだけど、きっちり休

む3連休、そういった時はなにか、休んだね〜楽しかったね〜、ってようなイベントを

できれば体験したいもんだ、って考えてるんだけど、なんせ出無精で一致する私と家人、

出かけても近所のスーパーか図書館ぐらい、だいたい家でじっとしてることが多い。

こんなことじゃ世間の人たちの感覚とどんどんずれて行ってしまう、ここはきちっと、

どっか出かけっか?ってことになり、家人も携帯も替えなくちゃならない、って言うし、

よし、じゃ、最寄り駅のひとつとなりのさいたま市中心街(?)浦和駅の方まで歩いて

行くことにしよう、ってことになり、連休最終日昼食後の1時半ごろ出かけた。

いつもの裏道じゃなく、シンプルに車の往来する旧中山道を真直ぐ行ってみたい、って

家人の希望を入れ、歩いて行くと20分もするともう駅前通りとの交差点に着き、目の前

にドコモショップがあった。初めてのそこへ入ると、思ったより中は広くて、奥からこ

ちら側にL字型に長く伸びたカウンターに数十人の客と、その順番待ちがもっといて、

1時間半から2時間待ちの表示があった。家人がここの他にないか聞くと、となりの北浦

和がすいてる、って言うもんで、じゃそっち行くか、ってことにして、その前に伊勢丹

と同じビル内のユニクロ行ってみよう、ってことになった。

ユニクロで、家人のやぶけたジーンズの替えや私のキャップを探したんだけど、どれも

シルエットがわれわれには気に入らないもんばかりだったんで、なにも買わずに出て、

電車で北浦和に行った。ドコモショップは中山道沿いだ、って聞いたんだけど、私は錯

覚して美術館のある反対側の西口に家人を引っ張ってってしまった。ひとまわりしても

それらしいもんがないんで、やっと気づいて、いけね、旧中は反対側だ、って、で、西

口のも中山道ってことにはなってる(ほんとのこと)、って言い訳して反対側へ、駅前

すぐの旧中に出て、よーく見渡すと、100メートルぐらいはずれにそれはあった。

浦和よりずいぶん狭いそこでは30分待ちの表示、待ってる間に替える機種の説明受けた

りして親切だったんだけど、そこでもいろいろ面倒な説明を聞いたり、確認したり、デ

ータのコピーしたり、エラーがおきてやり変えたり、終るのに1時間はかかった。

歩いても帰れるか、って家人が聞くんで、4〜50分だ、って言うと、歩いてみる、って

言うんで電車に乗らず夕景の旧中山道を私と新しい携帯の操作を試す家人とずっと歩き、

家の近所のスーパーで買い物して帰宅は5時半まわってた。




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