10/28のねこさん 文は田島薫
ハイオクねこさん
久々に晴れたきのうの午後、初めて行ってみた地元の公民館からの道、家人と自転車で行
く先を、白地に黒をちらした模様の中くらいの大きさのねこさんが、お、ねこだ、つって
る一瞬の間に身を低くしながら右から左へ小走りに道を横断して行った。
ねこさんが渡った先はフェンスに囲われたもう何年も人が住んでないらしい小さくてシン
プルな造りの2階家で、家の前には動かなくなってから10年以上は経ってるように見える
車体の低いボロサビんなったオープンスポーツカーがあった。
で、ねこさんの方はどこにも見当らなかった。
や〜、走った走った。ここんとこずっと雨で、なんだかしめっぽいとこにじっとしてたら
も〜気持ちわるくてさ〜、かんべんしてくれ〜、って神様にたのんだんだよな、そしたら、
久しぶりにいい天気にしてくれたんだね〜、気持ちいかったー。ぼか〜、スポーツマンだ
かんな〜、いつも走ってたいんだね〜、や〜、まいったまいった。
で、ぼくにはせんせーがいてさ、夜んなって、この、せんせーのうちのすみで丸くなって
っと、声が聞こえてきてさ、いろんなこと教えてくれんだよな、せんせーがさ、若かった
時にどんだけ早く走れたか、とかさ、かっくい〜走り、ってもんはど〜ゆ〜やつか、とか、
そもそも、走る、つーことはど〜ゆ〜ことかとか、さ、や〜、べんきょ〜んなるね〜。