10/15のしゅちょう             文は田島薫

特定秘密保護法の問題点について

安倍政権が、防衛や外交、テロ対策などの危険回避の目的で、特定秘密保護法、ってのを

作ろうとしてるようなんだけど、なんで今、それが必要なのかが不可解なのだ。

確かに、世界では反政府ゲリラやテロが横行してて、米国に対する反感や、それの同盟国

である日本もそういった危険について考える必要はあるだろう。

それは、なんで、そういった紛争が各地で起きてるのか、っていう原因究明と外交による

他国との相互理解、っていったもんであるはずで、そのためには、情報隠匿とは正反対の

公明正大、正直な情報公開の徹底の方向に行くべきなのだ。

そりゃ、個人でさえ人に知られたくないこともあるだろうし、どんな組織や企業にも機密

ってもんが必要悪としてあることはわかる。

その法律がない現状でも、国家機密というものは存在してるし、それがだれが考えても重

要な国民だけでなく世界平和にも貢献するような便宜的秘密であるはずだからそれを管理

している役人は命がけで責任をまっとうしてるはずなのだ。

ところが、今度の法律は、そんなことも無視して執拗なほど身内の管理者の責任と漏えい

の罰則を強化して、民間にもそれを広げようとしてるのだ。

なんで、それほどそういった機密の漏えいを心配するか、っていうと、例えば、情報公開

されたら、敵国に軍事的有利さをもたらす、っていうより、国民の反対や批判を買いその

政策遂行が滞ってしまうのが危険と考えてる、っていったことが推測できる。

たとえば、大平洋戦争での惨状を隠して大勝利報道して、けっきょく死ななくてもよかっ

た何百万人が死ぬことになった過去、といった反省もないようなのだ。

安倍政権は自分たちこそは世界や国民にもっとも正しい政治を与えられる能力がある、っ

て思ってるようで、そういった行政の長が自由に特定秘密は指定できる、ってことにした

いらしい。有能なわれわれが判断するから無知な国民はなにも判断しないほうがいい、っ

てことのようなのだ。

それじゃ、なんだか勝手に自分たちの都合のいいことを決めちゃ秘密にしちゃおう、って

悪徳商人のような企みじゃないか、って言えば、大丈夫、30年たてばみんな公開すること

に決めとけばいいでしょ、って、でも、ま、30年経ってみて、自分らがまだ必要だと判断

した時はそれをさらに(何年でも)延長することはできることにするけど、って言う案、

らしいんだけど、おいおい、どこの国のコメディだ。




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