サニーイズム          文とイラストはさぬがゆたか


ソノ世界的イラストレータ・サニーはココアメンバーですが、
ふだんのアート作業を栃木でやっていて、そこからの田舎だより。
サニー、思いがけず、新しい愉しみを作れたようです。



「 犬 の 仕 事 」

先日自転車を譲ってもらった。おそらくバッタもんだろうの折りたたみ型で

小っちゃいくせに重いしブレーキワイヤーの取り回しもきつい。

今さら折りたたんでどこかに出掛けるつもりもないけど、どこかいい点は

ないのかと思ったらタイヤ径が小さい。足付き性がいいし、スピードを出す

気にもならんところだ。


これならたぶんいけるんじゃないだろか?と、いつもの夕方にワン公を

引っ張りだし、微妙なバランスでリードをハンドルに固定してみる。

数年前に大きい自転車でやってみた時には、あやうく転倒しそうになった

ことがあるけど、その点はいけそうな気がする。

家から路地に出て最初の角にたってるカーブミラー、そこが最初のオシッコの

ポイントなので待ってみる。ややリードを引き付け今までの散歩と違うことを

知らせ、そんなことを繰り返しながら序々に勉強していただく。


数日後、なにが彼をそうさせるのかリードが切れんばかりに引っ張るようになった。

じゃ、こちらも何か掛け声でもと掛けた声が「ホレ〜 ホレ〜ッ」とはださいけど。

そんなわけで、先祖がアラスカあたりじゃないだろか的を得たようなタフさで

走ってくれるおかげで、散歩コースのエリアも大幅に拡大し、なんだか得をしたような

今日このごろなのであります。ポン。



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