思いつくまま、気の向くまま 文は上一朝(しゃんかずとも)
シャンせんせいのガンリキエッセー。
シャンせんせいは、あきれかえりすぎてほめることにしました。
平成の4偉人
「野田さんて偉いのかもね」
首相官邸前で行われる原発再稼働反対のデモのニュースを見ながら老妻がつぶやいた。
「えっなんであんなのが」というと、
「だって市民の眼を覚ましてくれたじゃない。市民のデモなんて何十年ぶりかしら」
彼女も60年安保同時代人である。
あの時のデモは大半が組織されたものであったが、今回のように自由参加の子連れ市民も
多かった。中学生の自主参加のデモが問題になったくらいだ。思えばあのころの中学生は
偉かった。
眼を覚ましてくれたというと、鳩山さんの沖縄問題もそうだ。平和ボケの無関心に埋もれ
ていた沖縄の基地問題を目の当たりにしてくれた功績は大きい。
菅さんもそうだ。原子力村の暴力をあばきだしてくれた。もうひとつ、日本人に欠如する
危機管理の大切さを教えてくれた。
寄合政党の脆さをついた小澤さん。一見わけのわからない行動をしているようにみえるが、
今回の行動は平成に入ってからの政治の閉塞状況を打ち破ってくれるかもしれない。
鳩山、菅、野田、小澤の言動を逆説的にみると、国民へ警鐘を鳴らしてくれたようにも思
える。
いつの時代どこの国でも先覚者というものはおかしくみえる。国民的人気者坂本竜馬にし
ても当時の人からみたらただのほら吹きにみえたことだろう。
事の本質を理解するということはむずかしい。明治の元勲とよばれる人たちは、これら先
人の本質を理解できずに成り上がったバカ者ばかりだ。
鳩山、菅、野田、小澤の己をピエロにした言動をわれわれがどう理解するかによっては、
平成の4偉人と呼ばれるようになるかもしれないな〜(笑)。.