5/14の日記          文は田島薫

おふくろの死

半年前に親父の葬儀をしたばかりなのに、今度は、元気だったおふくろが突然逝ってし

まった。といっても、本当は医者に絶望視されてたすいぞうがんだったんで、私も多分

おふくろも覚悟はできていたんだけど、がんを消すって謳う民間栄養食品のカプセルを

取り寄せ飲ませ続け、奇跡的回復を心から期待してがんばっていたことと、強い痛み止

めを使い続けたおかげで痛みの苦しみは恒常的にないままだったのは救いだった。

3年ほど前に胃がんの全摘手術を受けてたハンディのところに、昨年11月の親父の葬儀

の翌月の定期検診で新たにそのがんが見つかったわけで、徐々に体力を奪われて行った

ようだ。先週の日記での点滴入院の続きとしては、その翌日には言葉がしゃべりずらく

なり、さらにその翌日には、妄想が多くなり、そのまた翌々日には言葉をかけても反応

できないほどの衰弱を見せて、看護士にとうとう危篤を告げられ個室に移された。結果

的には食べる力の弱さによる体力低下とがん成長のスピードより民間栄養食品の効能の

スピードがおよばなかったのだろう。

病院で個室では身内の付き添いが必要と知り、不調で家で待ってる家人も心配だったん

で、東京にいる妹に電話して来て交代して私は家へ帰ることにした。行きは無料バスだ

ったんだけど、帰り時間にバスはなく、妹が来てからタクシーで家へ帰ったらまもなく

「カウントダウン」の報告があり、さらに1時間ほどして電話で死去を告げられた。

すぐに葬儀屋を呼びおふくろを家に運んでもらい、翌日の夜には地域組合いの人たちが

家に集合、葬儀の段取りを決めた。で、葬儀はホールで行うものの、前日の通夜は家で

家族のみで、ということにした。


さて、段取りはよいとして、おふくろの死去に対しては、友人たちやココ通のメンバー

にはだれにも連絡してなかったんで、どうしようかと悩んだ。

で、きょうの更新日、いつも朝1で原稿が来るもどきさんの原稿を受け取る前にそれを

伝えなくてはフェアじゃない気がして全員に知らせ、通常通りの更新をしたい旨も伝え

たんだけど、すでに原稿ができてるもどきさんの他は難しいかもと思ってたら、もどき

さんの他、サニーもすでに書いていた原稿を送ってくれ、尾形歌人も応じてくれた。




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