4/23のしゅちょう             文は田島薫

(日本の政治家の弱点について)

今回、サニーが書いた田中直紀防衛相についてのコラムと笑えるイラストに触発され

ちゃったんだけど、首相や大臣が失言やら勉強不足やらで、野党ばかりか身内からも

批判や揚げ足とりに遇い次々と代わって行くのは、海外からは、なんなんだ?って不

思議がられたり呆れられてるんじゃないだろうか。

その理由を一言で言うと、日本の政治家は、その精力のほとんどを選挙のために消耗

する、いわば政治家と言うより政治屋ってもんになりがちで、勉強が二の次になっち

ゃてるためなのだ多分。

例えば国会議員は、それだけで、今はテレビの国会中継もよくあるから、そんな時は、

ブラックコーヒーなんか飲んでなんとかがんばるんだろうけど、議会で居眠りしてて

も年収の数千万が保証される言わば、一度なってしまえばこっちのもん的、例えば、

大学受験までは猛烈に勉強するんだけど合格した後は大多数が遊ぶ、ってような日本

特有システム(?)に頼ったいわば既得権益なのだ。

だから、彼等にとって選挙で勝つか負けるかが意識の大部分であり、それが証拠に当

確ラインギリギリの候補者は選挙運動終盤に、どうぞお助けください、なんて悲痛な

声を上げたりするわけなのだ。それでも当選した後は、なにやら態度が大きくなっち

ゃうのが定番だし。

ほんとうに政治能力や政策案で戦うのであれば、有権者に「お願い」する必要はない

し、最初から堂々と自説をアピールすればいいのだし、それでも負けたのなら、自分

よりよい政策ができる相手がいたのだ、自分の目的は自分が議員になることより、政

治をよくすることなのだから、って納得できるはずなのだ。

とは言っても、選挙運動が宣伝競争になっちゃってる今日では、無名の新人がそれを

無視して当選することは難しいわけで、コネやカネになびくことになるのだ。

だから、まず、既得権益という側面をなくすこと、議員報酬を一般労働者並みにし、

馬鹿げた資金集めパーティや宣伝カーなどやめにして、政策論争でのアピールを援助

する広報、メディアのシステムを広げ、だれでも選挙資金集めや選挙運動でへとへと

になったりしないで、本業の勉強に精を出したり、気軽に立候補できるシステムにす

るのがいいのだ。




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