3/5のしゅちょう             文は田島薫

(自然とのつきあい方について)

自然の中でそれを五感で感じることは心地いいぞ、って私が言ったとしら、そんな事

あんたに言われなくてもよーくわかってるわい、って思われるに違いない。

だれでも知ってることをあえて言う意味はどこにあんのかわからないんだけど、先日、

テレビでハーブを育てる園芸家が出てて、自然とのつきあいについて話してたのが、

ちょっと目からうろこ的に感じたんで、受け売りでご紹介。


自分は植物の葉などにはさみを入れる時、その植物に切っていいか聞く、すると自然

から返事が来る、例えば、ふいに風が吹いたり虫が飛んだり、って形で、と。それが

ない時ははさみを入れることを止める、と。

庭の植物ひとつでも、外の森や小川でもそれに向き合っていると、自然とのつながり

を感じられ、自分も自然や宇宙の一部であり、それに生かされてる奇跡を感じること

ができる、と。

人生には苦労も多いけど、雨の中でダンスを踊るようにそれも楽しめるはず、と。


以上がだいたいの要旨なんだけど、人が自然の中でしらずにリラックスする理由は考

えなくてもだれでも当たり前のように感じてるとして、その理由が前述のようなこと

だと自覚したら、よりその有り難さがわかる気がする。

人々の暮らしはあらゆる社会的拘束や人間関係によって縛られ辛く感じることも多々

ありそうだけど、自然は人になにかを要求することはなく、ただそこにあるだけ、っ

てことと、それが美しく、生理的に心地よい、ってこともあるだろう。

そんな自然も時には大災害をもたらすこともあるわけだけど、それは自然が意志をも

って人に害を与えてるわけではなく、自然にはいろいろな状態が起こりうる、という

だけのことなわけだから、それに遭った人々が自然を憎む、ってことはできないのだ。

とにかく、自然は宇宙の法則に乗ったあるがままのものであるわけで、それと同じも

のである人間も謙虚にそれを意識してつきあって行くのがいいのだろう。




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