思いつくまま、気の向くまま
  文は上一朝(しゃんかずとも)


シャンせんせいのガンリキエッセー。
男シャンせんせい(?)、思いきって大事なネタを大磐振るまい。



残念ながら

今年のJ1リーグも無事終了した。

わが鹿島アントラーズもJ2落ちをまぬがれたし、盟友浦和レッズもACL出場の栄誉に輝い

た。やれめでたしと気合の入ったココ通を書くつもりで準備をしたが、急に身辺あわただしく

なり、残念ながらその時間がなくなってしまった。そこで温めていたテーマの表題と要旨を紹

介する。


「嫁に行かせる」



使っているガスファンヒータがくたびれてきた。いい物があったら買い替えようと考えていた

矢先、近くの、近いといっても歩くには遠いショッピングモールでガス会社が展示販売をやる

というチラシが入ってきた。そこには、醤油プレゼントとも書き添えられていた。必要なもの

を買って醤油がもらえるならこれにこしたことはなし、と出かけていくとかなりの混雑だった。

近くのベンチで会場が空くのを待つ老妻が聴いたいずれも60歳すぎの女性の会話。

「あら、お醤油くれるの」

「そう、あそこでもらってきた」

「買わなくてもくれるの」

「そうよ、だれでもくれるわよ」

「いまから並ぶのはいやだから、明日嫁にこさせよう」

そのショッピングモールでパンを買った。なにかの記念で食パン1斤無料券というものをくれ

た。2、3日後のこと。1斤400円ちかくするパンなので券を無駄にするのはもったいない。

「これどうしよう」と老妻に声をかけると、「嫁に行かせたら」とかえってきた。

わが家の「よめ」という字は、男偏に家と書く。


「節電なんて」


近所に、こちらは歩いていける近所に毎年おおがかりなイルミネーションを飾る家がある。

写真を撮っていると、近所の人が三々五々集まってくる。なかには遠くから車に乗ってくる人

もいる。そのなかの一人に声をかけられた。「すごいですね〜ご近所ですか」と聞くので、そ

うだと答えると「いいな〜うらやましい」と、まるでこっちがディズニーランドの隣に住んで

いるかのように言われた。まだ、まだおもしろい会話が続くのだが…。


「大政奉還」



(写真東京新聞)

大政奉還と言っても政治を徳川幕府や天皇に返そうという話しではない。

小泉内閣後のふがいない政治をみていて、これからは女性の首相にまかせたほうがよい、と言

ってきた。古のヴィクトリア女王をひきあいにだすまでもなく、サッチャー首相いらいドイツ

をはじめアルゼンチン、アイスランド、コスタリカなどなど、国家の危機に多くの女性首相が

あらわれている。男なんてものは戦争のときか組織と格式がしっかりしているときにしか役に

たたない。このことは敗戦後混乱期の男と女の行動をみればわかる。

日本でも、「小澤一郎を使いこなせなくて官僚がつかえるか」と、豪語して未来の党代表嘉田

女史が現れた。とくべつ彼女の政治力を評価するわけではないが、このような啖呵が切れる女

性が現れたということは喜ばしいことである。国家存亡のときこの目を摘んではならない。男

どもよ、嫉妬心から余計なじゃまをするな。また、多くの場合女性の足を引っ張るのも女性で

あるということも忘れないでほしい。

そうして、政治と生活を女性にあずけて男は力仕事と文化の創造にはげめばよい。なぜか文化

の創造は男のほうが多いから。

日本は天照大御神の国である。時代が混沌としたときは女性に大政を還すのが賢いやりかただ。


えっ、なに。これだけ書くなら一本書けばいいだろうって。

それができないのが男じゃないか。


戻る