12/17のしゅちょう 文は田島薫
(北朝鮮の人工衛星打ち上げについて)
北朝鮮がミサイル実験してけしからん、って騒いでる人たちがいるんだけど、ほ
とんどの有識者たちは多分北朝鮮の「正当性」を理解してて、それでも騒ぐのは
自分たちのことを棚に上げ、北朝鮮を危険視し過ぎるためなのだ。
進歩的と思える新聞でも、「人工衛星と称してミサイル実験」などといった見出
し表現をして、さも、北朝鮮が非道なようなイメージを与えることをしてるんだ
けど、米国やソ連の時代から人工衛星打ち上げにはそういった軍事的目的も必ず
あったわけで、自分らでは好き放題そういった実験をやっては、その結果膨大な
数のミサイルを保持し続けて、言うこと聞かない国にはそれで攻撃だってする可
能性がある、って言っておどしをかけてるわけなんだから、北朝鮮が、そんな一
方的おどしに屈服したくない、って自分たちも対抗できる軍事を持とう、って思
うのは当然のことだろう。
だって、国連でそういった実験はしちゃいけないって決議した、って言っても国
連が米国などの利害に片寄り公平性に問題がないとはいえないわけで、寄ってた
かって弱いものいじめの構図になってないともいえないのだ。
だいたい、ミサイルミサイル、って、爆弾も積んでない実験なら、人工衛星打ち
上げ実験、ってことで了解してあげればいいじゃないのか。
そんなにうるさく言う前に実際に爆弾積んでパレスチナにミサイル飛ばし、反撃
のためと言いつつ自国の被害の何十倍もの市民を殺してるイスラエルに対しての
批判の声が聞こえなさ過ぎるんではないのか。
北朝鮮が決議に違反したから即経済制裁を、って日本が言い出しっぺのように主
張しちゃったのは、ちょっとバツの悪い米国の肩代わりを頼まれたのかも。
そんなに北朝鮮を追い詰めるのは得策ではない、って中国が制裁の動きに反対す
るのはもっとも良識的立場だろう。
わが国だって、かつて米国の経済制裁によってとんでもない行動起こしちゃった
わけだし。ひょっとすると、米国の軍部はそれでもいい、って考えてるかも。そ
の場合一番危険な目に遇うのは多分わが日本だ。