3/28のしゅちょう 文は田島薫
(災害義援金について)
信じられないような大災害が起り、20万の被災者が家や職場を失ったり身内をなくしたりし
て避難所生活を送ってて、そういう人々のためにマスコミなども、寄付金を募ったり、いろ
んな人々が励ましのメッセージを表現したりしてるわけだけど。
確かに、そういった人々の善意や励ましは心強いもんだろうけど、被災者はそれとは別に現
実的苦痛や不安を持続させてることも事実で、最低限の人間的生活環境の整備や不安のない
将来の展望を大至急望んでいるに違いない。
政府はそれらの整備の実行を急がねばならず、その予算を捻出する必要があるわけだけど、
それには国民の善意の寄付、って活動ばかりに頼ってるわけには行かないはずで、もっとシ
ステマチックに金を集める必要がある、それにはとりあえず国債発行でもいいだろうけど、
それの穴埋めは、まず、3000万ももらってる自分らの議員報酬から半分供出するぐらいのこ
としないと、国家危機に命がけで取り組んでます、って言っても説得力はないだろう。
公務員給与だってそうだ。今の時代、公務員だって出費が多いことはわかる。異常に高騰す
る学費を使う子供のふたりもいたら大変だろう。でも、ほとんど半数以上の国民は相当な借
金したりせずに子供を大学にはやれないばかりか、生活費さえかつかつの人々も多く、そう
いった人々だって、被災民に同情してなんとか生活費を切り詰めて寄付しようとしてる人や、
それがとても無理で辛い気持ちになってる人もいるはずなのだ。
なにかの童話で、お金に困った動物のために仲間の他の動物たちがそれぞれ徹夜で自分のお
金を運んだ、って話。なかには自分も貧しくて運べたお金は5円だけだった、って話に感動
させられた憶えがあるんだけど、現実に窮状を救うのは必要な金額なわけで、それをまとめ
るのは政治の仕事だろう、公務員の他、民間も生活費に余裕のある高額所得者から緊急税金
という形で徴集しても、それに異を唱える人はいないんじゃないだろうか。
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