9/5のしゅちょう 文は田島薫
(高齢者の肺炎について)
最近、高齢の(といっても70代前後から)有名人の死因でも、肺炎、と言うのが目
立ってるように感じるんだけど、実はどうも昔からその危険性は医療界では常識のよ
うだ。一般の死因順位ではガンや脳卒中などが上位に来てるようだけど、どんな病気
でも免疫力が落ちた時、直接の死因になるのは、風邪などをきっかけにした肺炎なん
かが多いんだと聞いたことがある。
つい昨日、私の父親もその肺炎の診断が下った。その経験で言うと、家族じゅう、元
の病気の意識が強いため、患者の体調の不良の原因をすべて、その病気のせいだと考
えてしまう傾向があるようだ。
せきが出た時はのどの炎症を疑うべきで、高齢者の場合はすぐに肺炎の可能性も意識
すべきらしいんだけど、それを、少し若い時の自分らの経験をあてはめ、しばらくす
れば自然に治るだろう、って考え勝ちなのだ。
しかし、老人は若者とあらゆる面でマイナスに違うのだ。一般的にはまず、老人は若
者にくらべどうしても体力や免疫力が落ちている。のどの嚥下機能も落ちていると、
誤嚥してむせたりすることも多い。この誤嚥によって気管に入った食べ物の細菌が肺
炎を起こすことも多いようだ。それに口内の殺菌力が落ちたり、体力がないためにど
うしても歯磨きなどがずさんになってしまうのも細菌を増やす原因になるのだ。
私の理想は医者には極力かからないように、栄養バランスや体力維持や歯磨きに人一
倍手間と力を入れる、ということなんだけど、できるだけそういった危険回避の日常
の体調や生活管理をやるとともに老人のせきが続く場合はすぐに医者に連れて行くの
がよさそうだ。
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