思いつくまま、気の向くまま
  文と写真は上一朝(しゃんかずとも)


シャンせんせいのガンリキエッセー。
シャンせんせい、窓の外見ちゃ思いを巡らしてるようです。



家にいるかなっ!(2)



昔、「雲は天才である」という雲の造形美を追った写真集を出した雲の写真家がいた。

雲の写真家といっても芸術写真家ではなく、どちらかというと科学的に雲の形を記録して

いた人で学界でも一目おかれていた。


20日以上つづく体調の不良は一向に癒えず外出の機会が減っている。

だいぶ秋めいてきた空に浮かぶ雲をボンヤリ眺めて過ごすのも悪くない。

刻々と形を変えていく雲を横切ってJALが、ANAが忙しく飛んで行く。

出かけまくっていたときには気づかない景色が目の前にひろがる。


「病床六尺」正岡子規は死の床から親友秋山真之を通じて日露間に漂う暗雲を憂いていた。

病床ならぬ日本を憂える退屈爺さんの目の前で民主党は野田佳彦を新しい日本の顔に選ん

だ。これでしばらくの間は自民党左派のようなメリハリに欠ける政権が続くだろう。

小澤一郎の操り人形海江田万里が選ばれれば解散も早まり、再生日本のテンポも上がった

のに…と、ちょっと残念な一日でした。


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