7/11のねこさん       文は田島薫

うまちゃんの朝

今朝、家人がビールの空き缶をゴミ置き場に持って行こうと家の前の道路に出ると、とな

りのバレエ教室の向こうどなりの家の前あたりの道路のまん中にうまちゃんが立ってた、

って、で、うまちゃん、って呼ぶとその家の方へ逃げちゃった、って。


や〜、このごろずっととなりの間のわるい人も見かけないし、朝の涼しい時間はひとりゆ

っくりと散歩を楽しんでる、つ〜わけなんだね〜。なんて言ってるそばから、ありゃりゃ

りゃ〜、となりの人がこっち来るぞ。感じのいい方の人だから、ま、よかったんだけど、

これがあの間のわるい方のだと、しつこくてとってもやなんだよな〜、どーしよかな、ち

ょっとおあいそで、寝転がってやってもいいんだけど、でもそーすっと、あっちの間のわ

るい方に話すね〜、そーすっと、間のわるい方が、あれ?ワシの方にはそんなことしない

ぞ、って言ってひがむね〜、そうすっと、となりの家のけんかの種になっかもしんないね

〜、そりゃまずいよね〜。じゃ、ここは心を鬼にして、ぼくは身をかくそ〜、とととと。

しかし、あの人がこっち見てる間にこれだけのことを考えたぼくはスゴイ。


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