クボユーシロのページ
2011年5月30日(月) 外に出るかなっ(4)
二冊の本を平行して読んでいる。一冊は兄が送ってきた『漂砂のうたう』(木内昇)、これは
明治初期の根津にあった遊郭と周辺の人々の物語。もう一冊は千葉出身で奄美のカケロマ島
に移住している方がブログ(ムシバナシの雑記帳)で紹介していた『アルジャーノンに花束を』
(ダニエル・キイス)、ファンタジーと心理学がブレンドしたような作品。異なるジャンルの
本だが両方とも読みやすく面白い。
知らない美術団体展の案内が来た、大学時代の友人Mからだった。今年の出品作品で会員推
挙になったから見に来いという、この団体の会員推挙がどのくらいの名誉か知らないが。
いつも会場は都美術館らしいが、今年は工事中で京橋の画廊だった。現地でもう一人の友人
Fと落ち合う予定だったが彼が遅れ、先にMと会った。
彼は3年前に定年退職して油絵を描き始め、昨年『日府展』という団体展に80号を出品した。
それがいきなり新人賞を取り、その後80万円で売れたという。能舞いを題材にした今回の絵
も良く描けていた、まだ買い手なし。
我々三人は大学のグループ卒業制作を一緒に造った仲間、その作品は当時のグラフィックデ
ザイン誌『アイデア』に載った。会うとよくその話題が出る、我々の数少ない自慢だ。
帰りに八重洲地下街の蕎麦屋で、MとF夫婦と4人でクァンパーイ。
梅雨空にも負けず健康のため、せっせとウォーキングをしている。その途中にあった洒落た
スパゲッティー屋が白い外壁を黒く塗り替え、食べ放題の焼肉屋にチェンジ。そのうち入ろ
うと思っていたのに残念。
西隣のお宅の猫君、ずっと背中全体にかかっていたネットがない。全快かな?オメデトウ。