思いつくまま、気の向くまま
  文と写真は上一朝(しゃんかずとも)


シャンせんせいのガンリキエッセー。
東電の広報からの説明のばかばかしさとその対応にあきれてます。




溶けて落ちれば ノーエ

「メルトダウンでは?」

「溶けるのをメルト、落ちるのをダウンと言うならそのとおりです」

記者の質問にたいして、東電副社長がのたもうた。

「溶けて落ちる」なんてせりふは、もっと艶っぽいところでつかってほしいものだ。

もっと酷いのがあった。

「メルトダウンが、炉心の形状を維持せず、圧力容器の下に落ちているというのであれば、

それで結構」と、広報担当者にかるくあしらわれてしまった。

メルトダウンの言葉にこだわる、日本のマスコミなんてこんなもんかいな。

どうして、「東京電力のメルトダウンの定義は?」と問い詰めないのだろう。

東電は、年間250億円の広告宣伝費をばらまいていたと聞くと変に納得してしまう。


ここ一か月右耳の圧迫感がとれない。

痛くもかゆくもないのだが身体の震動が右耳に響く。特に階段を下りるときなど右足が地

に着くとポクッと響く。十分に素質があるので奇病だといけないと思って耳鼻科へいった。

ひと通りの検査を終えても異状なし。聴力は右耳の方がよかったくらい。

「なにかストレスがありますか」と聞かれたが、とくに思いあたらないと答えると、「ス

トレスが疑われます。この薬を飲んでみてください」と神経障害の薬を処方された。

2〜3日薬を飲むとすこし効いてきた。

「フーム、ストレスね」

そう、東電にいいようにあしらわれる、政府マスコミのふがいなさがストレスだったのだ。


きょうはココ通を書かねばならない。

原発のテーマに首をつっこむと、またストレスが増す。そこでテレビも新聞もみないで、

となりの大学のバラ園にいってのんびりすることにした。

あまい香りとバラの花にかこまれて、気分は「メルトダウン」。

蜜を吸う虫のように、好きなものにふれ合うひととき。

ストレスが溶けて落ちて、それは、それは、心地よいひとときを過ごしたのでした。



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