思いつくまま、気の向くまま
  文は上一朝(しゃんかずとも)


シャンせんせいのガンリキエッセー。
シャンせんせい、事業仕分けのやり方に大疑問唱えてます。



おのぞみどおりに

中国のスーパーコンピュータ「天河1号」がアメリカの「ジャガー」を追い抜いて世界一にな

るようだ。前回事業仕分けで「どうして2番じゃいけないんですか」といわれた日本は現在

22位。2番なんてケチなこといわないで22番、どうですお気にめしたでしょう。

スパコンは、性能の一位二位を争っていた時代はとうに終わり、現在は国の安全保障に大きな

影響力を持つ。現に中国では「天河1号」を人民軍が使うと聞いてアメリカでは大騒ぎ。


民主党の大看板事業仕分けとはなんでしょう。

仕分け人というのが、TVの事件現場からキャーキャーとわめくリポーター顔負けに吼えるば

かり。あんたは検事か、それとも反対尋問の弁護士か。もっと詰問調でなく落ち着いて聞くわ

けにはいかないのかね。

そのうえ「どうして官僚ばかりに聞く、政治主導というのだから政治家にも答えさせろ」と、

お仲間政務三役から逆ねじをくらって目を白黒。これが大向こううけのお芝居なら拍手喝采な

のだがどうやら一本とられた様子。

結果を拘束できない事業仕分けなんていうものは、事細かにペーパーで公表して議会で討議し

たほうがよほど無駄がない。無駄をはぶくための無駄をやっているサンシャインの会議室の使

用料いくらか知っているのかね?仕分け人さんよ。


マニフエスト民主党は、現実離れした理念をふりかざし「日本を変える!」と井の中の蛙顔負

けに威張っていた60〜70年代の革新勢力と同じにみえる。

そういう意味では、内に補正予算、外に沖縄、中国問題に振り回される姿は、「おのぞみどう

り」の様をみせてきた。

この様を、京都芸妓の間でいう「かしこぶりのあほう」という。


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