5/24のしゅちょう 文は田島薫
(ボケ防止について)
先日スーパーに行き帰ろうとした時、顔見知りの近所のおっさんも買い物終わってこっ
ちへやって来るのが見えたんで、待ってて、こんにちは、って言うと、一瞬反応がない。
少し間があってから、いやちょっとここんとこ頭がぼーっとして、物がわかんなくなっ
ちゃって、って言い、まだ私がだれか判然としてない様子。それでも話してるうちに、
自分の習ってる中国語の話とか年をとったことの自虐的冗談とかが出て、だんだん頭も
はっきりして来たようだった。
彼は若いころに女房を亡くしてから80才過ぎの今までずっとひとりぐらしをしていて、
足腰が少し弱くなったためか、家から出る機会も少なくなり、ふだんは人との会話など
もなく、テレビを見る以外頭をあまり使ってないようだった。
ま、これだと、私なんかも他人事ではないわけで、意識的に頭の体操をこころがけたい、
って考えてるわけだけど、やっぱり、頭を使うんで一番効果的なのは人と会話をするこ
とらしく、一般的には、家にひきこもった夫より、年をとっても隣近所つき合いやおし
ゃべり好きの女房の方が頭の働きがよさそうだ。
しかし、そうは言っても、近所づき合いも減った現代では、話好きだといってもなかな
かその相手が見つからないことも多いだろうから、例えいつもひとりでいることが多く
ても、なんとか頭を使うシステムがあった方がいいのだ。
で、先日ききかじった話を受け売りすると、自分の興味のあることで、自分の知能レベ
ルからほんのちょっと高いものに、クイズ形式で挑戦し続けるのが非常に頭脳を活性化
するんだそうだ。
これは自分の知能レベルよりうんと高くてもだめだそうで、それだと思考が止まっちゃ
って退屈したり頭脳活動が不活発になっちゃうそうで、自分が気楽に答えを出せて、気
持ちが乗る方が効果的なんだそうだ。
そう言えば、うちの80過ぎの両親、おやじの方の頭の働きは時々怪しいんだけど、おふ
くろの方は、クロスワードパズル好きのせいか頭脳の働き絶好調なのだ。
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