思いつくまま、気の向くまま
  文と写真は上一朝(しゃんかずとも)


シャンせんせいのガンリキエッセー。
達観シャンせんせい、災難からの立ち直りの早さが見事です。



二度あることは三度ある



悪いことがつづくと、二度あることは三度あるという。また、良いことがつづいても柳の下

に鰌は二匹いないという。この二つの言葉には楽観をいましめる意味がある。

民主党政権に対しても、この二つの言葉をもってあたればなにが起きても腹が立たない。


ひさしぶりに浅草三社祭の神輿連合渡御を見にいった。ほぼ10年ぶりだろうか。

100基近くの神輿が次々と担ぎだされる姿は壮観そのものだが、見ているうちに全身埃ま

みれになるのでしばらく敬遠していた。


浅草に着くと観音堂は屋根瓦の葺き替えの真っ最中であり、三社様も社務所の工事中という

わけで祭りのロケーションは良くなかった。それでも気を取り直し、神輿見物に精をだして

いたが雑踏でシャツのポケットに入れた作ったばかりのメガネを落としてしまった。やはり

耄碌したか。お祭りのシャンさんといわれていたころは、雑踏でこういうドジは踏まなかっ

た。トボトボと帰路につき、急行待ち合わせの駅で急行に乗り換えようかどうしようかと迷

っている目の前でドアが閉まってしまった。10分のロスである。

悪いことは続くものだと、すっかり気落ちして予定の飲み屋に向う途中こんどは小鳥の糞の

直撃をくらってしまった。このときはじめて二度あることは三度あるという言葉が頭に浮か

んだ。が、厄落としという言葉があるとおり、その夜の酒は美味かった。



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