●連載
がたやま娘のひとりごと      文はこんのたえこ


地方文化都市山形で、世界の様々なことを感じ考えている
賢くうら若い(?)娘の話を聞こう、疲れたおじさんおばさんたちよ!

たえちゃんの、からだにいー挑戦今週もつづいてますだす。



断食道場中盤

身体のバランスをとってもらったら、その日の施術は終わり。

もうひとりの、明るくて優しいおばあちゃん先生が、「はい、今日は終わりです。あと

は夕飯を食べないでね。うちは今日、メシを出さないよ♪」と方言が効いたイントネー

ションで言って、ニコッとした。


その日の夕飯は無いのだが、「乳糖」という粉末を水に溶かして飲む。宿便が出るそう

だ。分かりやすくいえば、ウンコがどっさり出るんだって。というか、「出す」ことは

とても大切なのだそうだ。食事療法を主とする健康法には、食べ物は「出す」ことを前

提に食べなさい、ということも、確かに言われていることなのだ。


私は早寝早起きなので、乳糖は夜早めに飲んだ。ゴロゴロゴロゴロいってガスがプープ

ープープー出るばかりだった。夜も危うく感じて目が覚めて、おトイレに行ってもガス

だけだった。


翌朝。そこまで激しい飢餓感は無い。

起きてから「太極拳」の時間です。宿泊者みんなが参加。

窓から見える景色が美しい道場で。

太極拳は以前から興味があって、やってみたかった。ゆる〜い動きでラク。これは子供

から大人まで無理なく出来る健康法だな、と思った。


それから施術。

へそ灸、マッサージ、デトックスを行う。おばあちゃん先生にマッサージをしてもらっ

たのだけれど、これがものすごくツボにハマって「ひえぇ!」と思った。最後の方に

「先生、ものすごく痛いです」とつぶやいたら、おばあちゃん先生は「あら、そうだっ

た?スマシタ顔してるから、そんなに痛くないと思ってたわ♪」と言って笑った。


そして朝ご飯。ご飯が食べられるのだ。

断食明けの回復食なので、酵素玄米お粥というのが100gと、お味噌汁、杏の紫蘇巻きと

温かいお茶。足りないと思うでしょうが、ゆっくり噛んで味わっていただくと、これく

らいでちょうど良い。


ご飯を食べ終わって、ちょっとしてからその日はお散歩に出掛けた。

お散歩という名の、わたしの大冒険だった。


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