思いつくまま、気の向くまま
  文と写真は上一朝(しゃんかずとも)


シャンせんせいの「ぼけのたわごと」、タイトル変えました。
マニアなシャン先生、金と時間がいくらあっても足りません。



ひまになると物入りである

      

部屋の模様替えをしたら格段に音がよくなったことは前に書いた。

ところがサニーイズムの「まあるい音」に書かれていた若きベースマン I 氏の「いいじゃん!

いいじゃん!いいっすよ!暖かいっすよ音が!」に触発されて10代後半から約20年のあ

いだトチ狂ったオーディオ魂が目覚めてしまった。

仕事がいそがしいときは、一応の音が出ればそれで満足していたが、ひまになるとそうはい

かない。まずケーブル類のチェック。それが終わるといよいよハードの番だ。アンプ類は麻

生さんの一時金で新しくなっていたので残るはターンテーブル。いままで使っていたものは

マニア諸氏がよだれを流してほしがるものだが、いかんせん年代物である。これを思い切っ

て買い換えると音が締まって聞こえるようになった。このことは、どんな美人も耄碌すれば

ダメであるということを教えてくれた。

しばらく、ほんのしばらくの間はこれで満足していたが、レコードによって音の違いが気に

なってきた。教訓その2。中途半端にグレードアップされたものに碌なものはない。これは

人間にもいえる。浅はかな知恵で威張っても底がしれている。

次はカートリッジの番だ。長年同じ型番を愛用してきたD社のカートリッジに変えてA社の

ものを使ってみた。設計が新しいぶんだけクリアーな音がするがやはりオールマイティーで

はない。D社と相性がいい盤、A社と相性がいい盤はいいのだが、このどちらでもダメな盤

がでてきてしまった。ここで悪いことに“もしや”という考えがうかんできた。教訓その3。

人間、簡単にあきらめないこと。

こんどはあまり高くないものを、ということでアメリカのP社のものを買ってきた。あたり!

である。D社、A社の受け付けなかった盤がいい音で鳴る。ところが長年愛聴してきた盤がこ

の3社どれともしっくりいかない。そこでマイナーメーカーN社のものを買ってきた。音は

変わったがそれほどのことはない。さて、次はと思ったところで財布が空になった。教訓そ

の4。女と……。

話しはまだ続くのだが、長くなるのでここでお終い。そのうちに続きを書きます。

とにかくひまなんだから。



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