7/20のしゅちょう 文は田島薫
(世界の不均衡について)
こうやって私のように、世の中の不平等とか矛盾とかをとやかく言ってる人は多いんだろ
うけど、じゃ、自分自身はそういったことで他人から責められる問題や矛盾がないのか、
って問われれば、大ありです、って言うしかないわけで、自身の修業と努力は一生の課題
なんだけど、ただ自分が発言した分だけ、じゃあんた自身は?ってすぐに返ってくる分、
世界がどうなってても、自分とそれは無関係、って感じてるよりは問題意識が持てていい
んじゃないか、って感じてるわけなのだ。
例えば、下請けに切りなくコストダウンを迫る大企業を批判したり、自分の生活レベルの
貧しさを強調するけど、世界で、もっと貧しい環境のために毎日餓えや病気で死んで行く
多くの子供たちのために自分のできることを考えたり実行してるかどうか。
自分の生活を快適にすることばかりいつも一番に考えているわけだし。
世の中には、寝ている時間以外、年じゅう休みもとらずに朝から晩まで重病人の手術を続
ける医師や、泥水しかない地域に同じように井戸づくりに奔走している人とか、そんな地
域に医療や、食料生産の基礎を育てようと頑張ってる人もいる。
それをえらいな〜、って見てるだけじゃ、しょうがないわけなんだけど、そういった言わ
ば慈善事業的なものを、そういった個人の善意のようなものに任せきりにせず、よりシス
テマチックに大規模に国や企業が行えるようにするためには、われわれ金のない庶民がど
う関ればいいのか、って、ことは、いくらか寄付して安心、っていったもんとは、違った
計画が必要なはずなのだ。しかし、貧乏人がする寄付も貴いものだ。
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