●連載
虚言・実言         文は一葉もどき


横浜が縄張りの元タウン誌ライター。
貧しさにもめげず言の葉を探求し、人呼んで“濱の一葉”。
ウソ半分、ホント半分の身辺雑記を綴ります。
さすが元プロもどきさん、予告だけで読ませます。



シリーズ あんな話こんな話

町内会(予告編)

町内会の理事は当番制で今年度は我が家に当たってしまった。

田島氏には言わせると「町内会でも理事はエライ!」そうだ。うーん、おだてられても

ねえ〜

なにしろ仕事の内容といえば、町内会費をまとめて会計に渡したり、配布物を組に届け

たり、総会の委任状を集めたり、ごみのネットを配ったり、街灯が劣化していないか管

理したり、いわば雑用係。

面白いことといえば、いいにつけ、悪いにつけさまざまな人と関わりができ、さまざま

な情報が入ることだろうか。

我が町内の環境といえば昔は畑の多かった田舎だった。近くには八幡様の森もあるし、

桜に囲まれた池もある緑豊かな環境。ところが代々大地主だった人が亡くなるごとに土

地は切り売りされ、ちまちまとした住宅が雨後の筍のように建ち並び、老人の多い町だ

ったのが小住宅の買える世代が移り住み大分若返った。風致地区なみの建築規制で高層

マンションもなく、ちょっととっつきにくい殆ど一戸建ての住宅が多い。

さて、私の持ち場は南斜面にある四つの組で全部で25世帯。その世話役となる。

どうせやるなら、この煩雑で面倒くさい仕事をなんとか面白いものにできないか。(こ

ろんでもただでは起きないの精神)考えたすえ、ココア通信のネタにしようと思いつい

た。(最近ネタ切れなもんで…)

町内での出会い、うわさ話、体験話などをヒントにしてたくましい想像力と好奇心で小

さな話を書こう。

というわけで、次回からまったくのフィクションで事実と異なる嘘っぱちのご町内話を

書くことをお許し願いたい。そして乞うご期待!



戻る