思いつくまま、気の向くまま
  文と写真は上一朝(しゃんかずとも)


シャンせんせいのガンリキエッセー。
シャンせんせいが、正しい師走の過ごし方、を伝授してくれてます。



しはす



十二月を師走という。

師が走ると書くので、暮れになると日ごろ落ち着いている先生も走るほど忙しい、

と講釈する人がいるがこれは間違い。

昔は、暮れになると坊さんが檀家を回り、経をあげるのに忙しかったので「師も

走る」、と言ったとか。

しかし、これも定説とは言えず、「一年の最後になし終える」の意味「為果つ」

(しはす)など諸説がある。


暮れの銀座。

お嬢さんが走る。

彼女はもっと走っていたのだが、携帯のカメラはタイミングがずれる。

右奥にも走っている男性がいる。

なんでもいいから、走ってないと暮れらしくない。


冷蔵庫の掃除もいいだろう。

怠け者の節句働きと言われようとも、忙しいふりをしないと年末はかっこわるい。

永田町の先生方も走りまわっているが、あれは別物。


今年も残すところあと四日。

今年の「為果つ」はなんとするかを考えながら、大掃除にお節料理の支度。

みんなで忙しいふりをして、新年を迎えよう。


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