8/2のしゅちょう             文は田島薫

(他人の金での思いやりについて)

民主党は、公務員改革やる、って謳い、特殊法人の仕分けなんかを公開して盛んにアピ

ールしてるわりに、官房長官が「公務員の首を切ったり賃金をカットしたりしない」な

どと、なんだか太っ腹風なことを気楽に言っちゃったらしいけど、何を考えてるんだか。

それは、けっきょく、それらしいことは色々とやるふりはしますが、公務員改革なんか、

一切やりません、公務員の方々に迷惑はかけないからご安心を、って言ってると同じだ。

口で改革改革って言うの簡単なことなんだけど、それには痛みが伴うのは当然のことで、

民主党の支持母体でもある公務員にいい顔したい、って気持ちはわかるけど、それじゃ

政治にはならんだろう。

確かに今はあちこちから叩かれるんだから、ほとんどの公務員はつらく感じてるだろう。

待遇のことばかり言われるけど、本当に使命感持って残業代も請求せずに連日遅くまで

身体を酷使し続けてる公務員も多くいるらしいのだから。そういう公務員に、人員削減

だとか賃金カットだとかは言えないだろう。

けっきょく、公務員改革というのは、そういった頑張ってる人間をいじめるものであっ

てはいけないわけだけど、過剰労働やその逆の働かない人間をなくすなどの合理化をし

た上で、ただ客観的に大手や一部の企業以外の大勢の民間労働者の待遇とくらべてかけ

離れ過ぎてる部分の是正は必要なわけで、公務員自身でも、自分の不利益もわかった上

でその改革を支持する者もいるのだ。今まで普通の当然の賃金だと思ってたものが、ど

うも多すぎたことがわかったから、今から削減する、ってことになったら、私だって、

怒ると思うんだけど、多くの民間労働者とのそのバランスは無視はできないはずなのだ。

だって、そんな人々も含めた国民の税金でまかなわれてる賃金なのだから。

議員の報酬だってそうなんだけど、きちんと活動してる名古屋の河村市長でも、そんな

に金いらない、って報酬カットしてるのに、官房長官を含め、自らの報酬削減に積極的

な議員は民主党にもあんまり見かけないようだ。




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