9/21の日記          文は田島薫

散歩の途中でのごあいさつ

ただ今全国的に連休中で、きのうもその中の日曜だったわけなんだけど、私らは、

ずーっと私的連休(?)のようなもんなのに、どっか、や〜、連休、くつろぐね〜、

ってくつろいでばかり、これならリタイヤしても心配ない(どーだろっ?)。

そのきのうは、昼食を済ませてひと休みしてから、家人の運転するおやじの車で、

のんびりと(後ろから来る車にはどんどん先をゆずって)スーパーに出かけ、1匹

98円の丸々太ったでっかいサンマやビールなんかを買ってまたのんびり帰って来

たら、間もなくお茶の時間になり、さつまいもやせんべい食ってお茶飲んでたら、

4時まで残り30分ぐらいの時刻になってしまった。

4時になると毎週日曜にやってるその場運動と風呂の時間なわけだから、連休とし

てのイベントなしで休日が終わってしまう(いつものことだろっ)、って大げさに

言えばちょっとしたあせりのようなものが急に湧き出て来て、ちょっと散歩に出か

けて来る、と言って自転車でそうすることにした。

ひとりで行くつもりだったんだけど、家人も、行くと言うので、ま、いいか、って、

後ろに乗っけて、近所にある墓地をぬけ、先にある神社に行ってみることにした。

ちょっと家から出ると深緑の林や黄緑の畑が広がり新鮮な空気や風が全身を包むの

がわかる。だったらしょっちゅう外出れば気持ちいいじゃないか、って言われれば、

これが、家ん中でじっとがまんした長い時間を過ごしてから、ちょっと出るから余

計新鮮味があるのだ、って言うこともできる。

そんなわけで、茨城のこの両親の家には何十年もに渡って来たり滞在してる、って

言うのに、この近所の神社には初めて行くのであった(これが出無精だ)。

二人乗りの自転車が細い田舎道を墓地の横をぬけて右に曲がる先が林に隠れて見え

ないところを曲がろうとした時、向こうから軽トラックがコトコトとやって来るの

と合い、わきによけたら道の端の車よけの敷き居のようなコンクリのところで、タ

イヤが行って、おっとっと、ってふたりで足踏みしながらテレ笑いしたところ、軽

トラの運転手と目が合い、運転手がにこやかにあいさつしたんで、こっちもしたん

だけどすぐに両親の家のとなりの(母親が亡くなった後続けて奥さんも病気で亡く

し、今年がその新盆だった)ヨシマサさんだとわかり、またあらためて、どうも、

って正直な笑顔をかわし合ったのだった。


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