9/28の日記          文は田島薫

さいたまへ帰宅

今週には伸ばしに伸ばしてもらってた家人の用事もあり、そろそろおふくろも大丈

夫そうだ、ってことで、茨城の両親のところを土曜の10時ごろ去った。

駅まで車で15分弱の距離を去年の夏ぐらいまではおやじが送迎してくれてたんだけ

ど、白内障が進んで、乗っけてもらってる時でも、おやじに、ちゃんと見えてる?

って聞くと、なんとなく見えてる、って、言うんでそろそろヤバイんじゃないか、

ってことで運転やめたもんで、日陰のない炎天下の田んぼの中の道を1時間半かけ

て歩いて。…はウソで、帰るたびに片道3000円のぜいたくしてタクシー。

何年か前に深田恭子主演の映画のタイトルになった下妻駅に着くと、ふだんは高校

生が数人いるぐらいの駅になにやら旅行者のようなのがたくさんいて、ホームの上

や、線路のわきにもわんさか、よく見るとみんなカメラや三脚持ってるもんで、ま

ただれか美人女優でも来てんのかな、って思いながら、彼らがレンズ向けてる先を

見てみると、そこのローカル鉄道の引き込み線に、どっちかっていうとダサイ感じ

の新車両が祝ナントカと書かれたプレートなどを飾り付けられて止まっていた。ど

うやら、そのローカル線でそれを記念して、土日乗り放題の切符発行や鉄道ファン

相手の写真コンテストを催してたようだ。

近年、そのローカル鉄道と私のさいたまの最寄り駅からのJRの間に速いTX(つく

ばエキスプレス)を利用できるようになり、昔にくらべるとずいぶん近くなったも

んで、12時過ぎにはさいたまのわが家最寄り駅に到着した。

さいたまの駅からは歩いて15分弱なんだけど、でかいバッグやギタ−ケ−ス持って

歩くのはけっこう疲れるんでこっちもタクシー。…ってことはせず、よっこらよっ

こら歩いて2ヶ月ぐらいほったらかしのわが家に着き、どーなってんだろー、って

コワゴワ入ってみると、あら不思議!なにも変わってない。さっき出かけて帰って

来ただけ、ってぐらいに、埃だって積もってない。ブラインドなどはツルツルのま

まだし、戸や窓を開けなけりゃけっこう汚れないもんだ、ってわかったのだった。


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